【 使徒ヨハネ 】- サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会、ローマ
Olympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD
(ストックから。久しぶりに教会の像。サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会はカトリックキリスト教の主要四教会のうちのひとつ。)
右から左へこなしてゆく毎日の仕事の量に加えて、ひとつひとつを個別にケアしていかなければならない事項が増えて残業指数が高まっている。想定外の仕事が入って予定していた時間内では終わらなくなってきた。
結局昨日も、私事は返上で居残り。
正直ストレスもたまりつつある。
一通り区切りをつけてオフィスを出てレセプションに降りてみると、シフトの終わったフィリピン人のレセプションスタッフたちがバーで飲んでいた。
小さい子供のいるカルロ君も珍しく残っていたので、珍しいねと言ってみると、彼らのうちの一人の誕生日と別のメンバーの一人の結婚式と、さらにまた別のひとりの結婚記念日が昨日、今日で重なっているらしく内輪祝いをしていたらしい。
皆若い。二十代。
自分も、ま、もう帰ってランニングをするのには遅すぎるしと、一杯付き合うことにした。精神のガス抜きも兼ねて。一巡受け持って4人分のビールを買って席に就く。
個人的な仕事のポリシーで、いつも職場には同僚はいても友人はいないと憚らず嘯いているので、就労後のプライヴェートの時間に自分が残ったが彼らにとっては新鮮だったようだ。
彼女はいるのかとか、結婚するのかとか、ここでどれくらい働いているのか、などなど、いろいろと質問される。
冗談を交えて答えている間に(現在のスタッフの中では自分が一番の古株なので)この職場が10年前は今とは全然違ってこんなだったという話をしていて、ふと気がついた。
みんなして妙に目を輝かせて自分の話す内容を聞いている。なにやら嬉しそうでさえある。
ぽつぽつと他愛のない昔話をして結局ビールで二巡、一時間くらい付き合って家路についた。
メトロに揺られているあいだに、そういえば自分が20代の時は年長者の話が好きだったなと思い出す。年上の人々の経験から来る知識と見識が自分を高みに上げてくれるような思いで熱心に注意して聞いていた。
なるほど。学ぶ側から伝える側へ・・か。
オレもそういう歳になっんだなと気づいた四十一のとある夕刻だった。
今日と明日を乗り切れば来週からはサミュエル君もヴァカンスから帰ってきて職場復帰。仕事量が平生のそれに戻るはずだ。
さて、がんばりますか。