伊スト徒然

【 花 】
Olympus E-5 + Olympus Zuiko ED 50mm F2.0 Macro
（鉢植えの花を被写体に、露出と開放値を変えていろいろ試してみる。）

今日は公共交通機関のストライキがあるということで、念のためいつもより少し早めに家を出てたが、メトロはいつもより空いていた。

この国では時々ストをやっているが、何年住んでもいまひとつそのコンセプトが理解できない。

交通機関は24時間ストの場合でも始発から朝8時半までは動いていて夕方も5時から8時まではちゃんと運行している。

普通のオフィスの勤め人ならこれは助かる。限られた時間帯に利用者が集中するため多少の混乱はあるが、ストライキといってもそれほど実生活に影響を及ぼさないことのほうが多いのではないだろうか。どちらかというと昼間動き回る観光客のほうが不便をこうむる。

ストライキが住民にとってそれほど不便ではないとなると何のためにストをしているのか判らない。
（クリスマスの朝にメトロもバスも走っていないほうが個人的にはずっと困る。）

そもそもストというのは自分たちが仕事をしないとどれだけ社会に不利益が出るかというのを見せ付けるのがその主眼のはずだ。

だからフランス人のように、問題が解決するまでは3日でも4日でもぶっ通しで労働を拒否する、ああいうコアなやり方がストライキの本道なのだと思う。

イタリアでも、もちろん街頭ではたいそうな人が集まり大仰なデモ行進などが行われることは行われる。でも基本的に一日やったらおしまい。

傍観していると、イタリア人というのは本質的な解決を望んでデモをするというよりは、みんなで集まってワイワイ何かするというほうを大切に思っているのではないかという節がある。
ストも今回はたまたま火曜だったけれど通常金曜日にやるのが主流で週末前のちょっとした会合のノリもあるのではないかと疑ってしまう。

なんだか憎めない人々なのではある。

花↓

Olympus E-5 + Olympus Zuiko 50-200mm f/2.8-3.5 ED SWD

Olympus E-5 + Olympus Zuiko 50-200mm f/2.8-3.5 ED SWD

Olympus PEN E-PM1 + Panasonic lumix 20mm f1.7