苦しさの数値化
このところ走っていてやたらと疲れるような気がしていて、それがタイムにも出ていた。とりあえず無理はしないで完走すればいいや。冬を通してとタラタラになっていた。歳のせいか?いやそんなに急激に体力が落ちることはないだろう。でもきついし。情けない自問を繰り返してきた。
ストップウォッチだけを頼りにしていてタイムを気にしなくなると、走っていて基準になるものが「苦しさ」ということになってしまう。
それが続きすぎて「苦しさ」のものさしに集中しすぎていた。
そして自分の「老い」をリアルタイムに体感しているようで運動しているのにストレスが溜まっていくのでは、精神衛生上宜しくないとなんとなく感じていた。
なにか発奮材料がないかなと思って目を付けたのが、マラソンをするボスや同僚のサミュエル君の使っているGPS内蔵のGarmin社のスポーツウォッチ。
面白そうなので心拍モニターとセットで買ってみた。
時計内に記録されたデータをGarminの提供しているサイトに自分のアカウントを作ってアップロードすると、走ったコースとスピード、心拍数がグラフで見ることができる。上のグラフは先日記録を狙って走って、今期の最高を達成したもの。
心拍モニター導入したのは正解だった。
あちこちサイトを見て少し調べてみたところ、最大心拍数の計算(220-年齢)も見つけたし、どれくらいの心拍数域がどれほどの身体への負担になるのか資料を見ることができた。
上のグラフは計測を始めて8度目のランニングのもので、それだけ繰り返すと心拍数によってそのときの自分が感じている苦しさとリンクして解釈できるようになる。
そこから見つけたのが160のラインから下に落とさずにキープするという走り方。
心拍160というのは身体的にはちょっときつくなりだすかなという数値で、それくらいの負荷を心臓にかけながら走ると記録も悪くない。
体調の良いときはラストの1キロほどを170、最後のラストスパートで180台まで引っ張ることができて、そうするとタイムにも反映される。
計測最初の日は頑張っても最高心拍は180が限界だったけれど、半月この方法で運動していたら185までいけるようになった。心肺が強化されたのがわかる。
自分にとって面白かったのは、頭のほうが逃げているとき(走りたくないと思っているとき)にはなんだかつらい気がするが、数字に換算されてしまうと、150そこそこで疲れていると(体調の悪いときは除いて)ヤロー怠けやがってと自分を叱咤することができる。
半月で1-1.5分平均記録が縮まっている。
体力、身体能力的にも30代のころに戻ったような感じがしている。
良い買い物をした。
以下Garmin Forerunner 410とハートモニター↓
Olympus PEN E-PM1+ Panasonic lumix 20mm f1.7