Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

オールド・フラッグシップ・カメラのことなど


【 Nikon F4 】
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic lumix 20mm f1.7


今日は雨の土曜日。復活祭のある週末の天気もあまりよくない様子。

昨日の晩餐に親子丼を作って久しぶりに食べのもの写真を撮ったのに、カードリーダーから直接PCで読み込んで要らないものを消去していたら間抜けなことコピーする前に間違って全部消してしまった・・。

冷蔵庫に卵が沢山あって、鳥の胸肉も冷凍庫にあるのを見たら急に作りたくなった。
いつもは米はガス炊きなのだけれど磨いでから待つ時間がなかったためにずるをして近所のチャイニーズレストランから白米だけ外注、テイクアウトで。なかなか美味くできた。

ところで。

なんの脈絡もなく愛機の中の一台、Nikon F4のこと。(先週の日曜日、翌日から水道工事が入るために家の掃除をしてもしょうがなく、体調も今ひとつだったために手持ち無沙汰にちょっと遊んでみたのがここに出てくるきっかけ。)
ニコンのフィルムカメラ。F一桁機はプロ仕様のフラッグシップ機で初代からF6まで続く。F4はあのバック・トゥー・ザ・フューチャーのデロリアンを手がけたことでも知られるジョルジェット・ジウジアーロのデザイン。歴代のF機の中ではプラスチッキーな質感のせいかあまり人気がなかったモデルのよう。でも自分を含めてこれがいいという人も少なからずいる。

詳しいことはアカギカメラさんのブログに委託:
http://www.photovoicebb.com/column/akagi/column_akagi16.html

F4というモデルが個性的なのはとても機械っぽいところ。最上級機であるために作りにこだわりと工夫も感じられて、そういうのに少年心がくすぐられる。
シャッタースピード、露出、シャッターモード等々にそれぞれ独立したツマミやらボタンやらが目的に合わせて作られて組み込まれている。
後継機F5では右肩が液晶になりそれらがボタン操作で済んでしまうようになり、今のニコンのデジタルフラッグシップモデル(Nikon D一桁)と見た目はそれほど変らなくなる。
機能そのもののシンボルだったひとつひとつの機械部品は「回路」に取って替られて、ただのボタンの割り振りになってしまう。
それはそれでカッコいいのだけれど、多くの要素が共存して醸し出すモノとしての存在感と美しさというものは、良く出来た古いもの方に軍配があがるように思う。
F4の場合、改善され続けてきたシステムが世代が代わりして全く新しいものになる直前のひとつの完成形であるともいえる。機能面を見ても視認性の良いファインダー(このファインダーは特出モノ)のお陰でマニュアルフォーカスが非常にやりやすいのと同時に、AFは中央一点とはいえ正確で早さも悪くない。古いものを極めて、新しいステップに脚をかけているような感じが伝わってくる。

実は先日F5が手に入ることになっていたのだけれど、紆余曲折があって断念した。(そのお陰で最近の新レンズに投資できた。)

F5を待っている間、このモデルは縦グリップがボディーに一体化しているためにかなりボリュームがあるということで、F4のほうのコンパクト化を計画していた。(F4というカメラはバッテリーグリップを変える事で使用電池の数と大きさに自由度がある。装着するグリップの種類によって、F4、F4S、F4Eと名前が変わり、連射速度なども変化する。)

F5は結局来なかったけれどF4Sの小型化(F4化)はしてみた。
(以下写真動画ともにOlympus PEN E-PM1 + Panasonic lumix 20mm f1.7)


【 F4用バッテリーグリップ 】


【 F4S↑】


【 分解後のF4と新旧バッテリーグリップ↑】


【 F4↑】

小型化したために使用バッテリーが単三6本から4本に変わる。電力が落ちるために連射速度も下がるらしいということで実験(以下)


【 F4のシャッターサウンド 】


【 F4Sのシャッターサウンド 】
注:フィルムが入っていると音も微妙に違いますが、さすがにもったいないのでフィルムは入れずにシャッターを切っています。

さて、実際に手に取ってみるとカメラ自体は縦グリップを外してもそれほど小さくなった感じがしない。
連射機能はまず使わないけれど音を聞いているとF4Sのままにしておけばよかったような気がしてくる・・見ため的にも・・。
ま、好きなときにまた組みなおせばいいか。

それにしてもこのカメラのモータードライヴのサウンドとフィーリングはすこぶるイイ。
このシャッターを切る快感。
デジタルでは体験できない。

近いうちにフィルムで何か撮ってこよう。