Chiezaru’s diary

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一週間を経て


【 日の丸 】


日本の震災、あれから一週間が経った。
普段テレビを全く見ない生活だが、家にいる間はずっとネットのストリーミングニュースに釘づけだった。

多くの人が亡くなり、罹災し、家をなくし被災地には未だ復興への足掛かりすら見つからないところも残っている。
原発の問題が重なり前途はまだまだ多難だ。
せめて避難している人々の衣食住足る状態まで早急に回復することを祈るばかりだ。

しかし、ニュースを追っていると日本ならではの対応の早さもいたるところに見受けられる。停電の不便さのなかにありながらも、公共交通の調整と再整備などへの対応の速さをみていると、さすが日本だと思う。
復旧できるところからいち早く手をつけ、社会の正常化へすでに歩み出している。
為替は円高ながらも一線を保っているし、株価も暴落しながらも最悪のところまでは行っていないようだ。

原発で後手後手に廻った重大なミスは国の存亡にかかわるが、それ以外を見ているとあれだけのダメージから、これほど早く社会の機能を回復へ向けて動き出すことができる国が他にあるだろうか。
原発問題も最終的にはきっと巧く処理されると信じている。

日本という国の底力。

限られた情報元しかないために西日本の状態と人々受け止め方というのが、分からないが、個人個人が自分のことで一杯だった日本人たちを、災害が一つにまとめたという感があるのは皮肉な産物だ。

海外に出ている邦人を含め、今日本人たちはそのアイデンティティーを強く取り戻しているのではないだろうか。

ひとつにまとまる力。

更に海外各国からの支援。

今こそ国旗を立てるべきだろう。旗の下に人々は力を合わせ、日の丸は残っている第二次大戦の旧い記憶から復興のシンボルへと大きくその意味を変えるに違いない。

この経験を経て日本は大きく変るだろうと思っている。
より強くより確かな意思を持つ、そして感謝することを知る国に。