徒然妄言
7月23日(土)、ローマ。薄曇りで少し涼しめの朝。
一昨日あたりはなんとなく風邪のひき始めのような感覚があったので運動はパス。順延して昨日ランニングを。
8.3km走り、軽い筋トレもできて、体調が戻ったのが実感できた。
今日の夕方6km+筋トレできれば、とりあえず今週の目標は達成できる。
昨晩寝る前にドイツのミュンヘンで起きた事件のことを知った。ニースのことがあってからまだ10日も経っていない。
このごろヨーロッパ、中東で連発して起きているテロ、無差別殺人からクーデター、北米の人種差別問題、そしてセルフィーや流行のPokemonGoがらみでおきている不注意が原因の事故の記事など読んでいると、世界が一体何処へ向かっているのかまったく判らなくなってくる。
人類における「人間性」なるものは退化の降下線をたどり始めていると思わざるを得なくなってくる。
昨今クラウド化が進んでアクセスできるディヴァイスさえ持っていれば、共有するオンラインの巨大なデータベースから、誰にでもほぼリアルタイムで欲しい知識を引き出すことが可能な時代になった。
データ(知識)を自前の頭のなかではなくネット上に置くことによって、必要なときだけピンポイントでしか呼び出さない上に、用が済めばポイと忘れてしまうこのごろの現代人の風潮。
情報のストックという点から考えると20年前に比べて人類の脳みそはずっと軽くなっているに違いない。
頭の中にプールされているデータ量が少ないからデータ同士の相互のリンクも疎になって、結果、つながりのつながりから出せれる答えの総量も減る。本来その集積が相乗効果となって人を賢くしていくはずなのに。
知らず知らず自前で知恵を生成する能力を自ら制限していくこと。
あと30年もすると、いわゆる「賢人」なるものは現在先進国とみなされている国からは消え去っているかもしれない・・などと妄想したりする。