Chiezaru’s diary

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小旅行メモ - 4 (ペルージャでの食)


【 子牛のフィレステーキ、カルチョーフィ載せ 】- イタリア、ペルージャ、La Taverna (ラ・タヴェルナ)にて
Olympus PEN E-PM2 + Panasonic lumix 20mm f1.7

今から振り返ってみれば、どんなに体のよい言葉を使ったとしても若いときはバックパックを担いで如何に安く如何にダイハードな旅をしてそれをひとに語って注目されるかというのが卑近な主眼のひとつ(要は青い自己顕示欲だ)だった。

ま、それは通過儀礼なようなもので否定するつもりはない。誰しも同じようなものだろう。

時が経ち人生にある程度慣れ、自分と折り合いがつくようになってくると肩の力も抜けてきて、知らない土地に行くのにそこまで鼻息を荒くすることも無くなった。

あちこち行ったし20代のあの頃に比べればある程度経済的な余裕もできたということもあるかもしれない。旅の味わい方ものんびりしたものに変わった。

基本、その土地を自分の足で歩き、見て、その土地のものを食べて飲む。できることなら現地の人と話す。それでよい。(それから写真を撮ることこれは外せない。)

それだけで、その場で見つける新鮮な発見もあるが、そこで得た経験が肥やしなって知らず知らずのうちに、そのあと自分の中になにかを育てていることも多い。
ここでは触れないがその何かはある程度脳内熟成してきて、やっと自己認識するようなタイプのものもある。ま、それが経験というものなのだろう。

と、前置きはそれくらいにしておいて若いときの貧乏旅行ではできなかったことの一つは食に関する検分。

その土地のスペシャリティーを食すということはそのままそのかの地を愉しむということでもあるといっていいと思う。
ペルージャに行って、とても美味しいレストランがあったのでお勧めということでちょっと載せておきたいと思った。

店の雰囲気、サーヴィス、味と量全てに満足できた場所。値段も全体の質を考えるとリーゾナブル。

最初ランチで行って、同じ日にディナーでまた戻ってしまった、というと魅力が伝わるかもしれない。

二度目に行ったときはシェフがわざわざ厨房から挨拶に出てきてくれるほどフレンドリーな対応だった。
すこしお喋りしていたら、店を開けてから25年、主要スタッフはずっと変わっていないのだと教えてくれた。
ちなみにこのシェフ、日本に行って某都内有名ホテルと静岡でイタリア料理を教えていたことあるのだとか。
その経験のせいかメニューにはTempuraなどの日本料理の名も数品並んでいた。

Ristorante la Taverna(リストランテ・ラ・タヴェルナ)
住所: Via delle Streghe 8, 06122 Perugia, Italy
Via delle Streghe(ヴィア・デッレ・ストレーゲ)は日本語に直訳すると「魔女たちの通り」。
なにかそれにちなんだ由来があるのだろうかと想像力を刺激する。

店の中にワインセラーがあってそこからワインを選べたりもするのでワイン好きにも愉しいところだとおもう。
注:よりリーゾナブルな選択として、デカンターで頼むハウスワインもある。個人的には赤は悪くないけれど、白は辛口が好きな人は避けたほうがいいかもしれないと思った。白は甘口。
ボトルで頼むときはフロアに出ているオーナーさんに好みと予算をいえばお勧めの一本を選んでくれるはずで、ワインに詳しくない場合それが一番の選択だと思う。(基本自分はいつもそうする。)

お店の情報:
日本語だとトリップアドヴァイザーがわかりやすそう。
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187907-d1171825-Reviews-La_Taverna-Perugia_Province_of_Perugia_Umbria.html

お店のオフィシャルのサイトはこちら
http://www.ristorantelataverna.com/english/home.htm

写真:ランチとディナーで食べたもの↓
(全てOlympus PEN E-PM2 + Panasonic lumix 20mm f1.7で)

外の看板


ウンブリア州の特産黒トリュフを使ったペーストを塗ったブルスケッタ


同じく黒トリュフペーストの入ったオムレツ


同じく黒トリュフ入りラヴィオリパスタ。

こう見ると昼は黒トリュフ尽くしだった。いま再確認(笑)

ディナー↓

お店の入り口


お店の中。奥がワインセラー


野菜の前菜


ウンブリアの特産物満載のアンティ・パスト(前菜)

パスタは昼に食べたこともあり量が結構あるので無理はせずプリモ・ピアット(パスタなど)は飛ばして直接セコンド・ピアットへ。(イタリアでレストランに行くときに無理にコースで前菜、プリモ、セコンド、デザートと食べる必要はありませんし。プリモかセコンドを飛ばしたりデザートを頼まず最後にコーヒーだけ頼んでも問題なしです。)


まぐろのタルタル、セコンド・ピアット(メイン)


冒頭に載せた写真セコンド・ピアット(メイン)、子牛のフィレステーキ、カルチョーフィ載せの断面。乳飲み子で草を食べたことのない子牛の肉と聞いて少しかわいそうな気もしたけれど。肉の柔らかさというと筆舌に尽くしがたく・・。美味


食後酒、チョコレートで有名なペルージャらしく、チョコレートのリキュール。自家製だとか。とろりと濃厚でわかりにくいけれどアルコール度のほうも結構ありそう。


お店の外から