Chiezaru’s diary

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海のレモンなるもの


【 生牡蠣と「海のレモン」なるもの 】- Sony RX1R
(「海のレモン」なるもの。ネットで調べたけれどもいまのところ和名は不明。日本にはないのかな・・。)

(なにやら食べ物関係ばかりの更新が続きますが・・。)

先日のこと。彼女と付き合うようになって11周年ということで、二人して前から行ってみたかったシーフードレストランを試すことに。

魚中心でCrudo(クルード=生)がテーマのお店。ちょっとお高めになるけれども記念日ということで奮発するのもありということで。

これまで四十三年と半年ほど生きてきたのだが、今回ここで人生初の食べものに出会うことになった。

シェフ自ら注文を取りに来て、メニューに載っていない本日のお勧め、食材の種類と産地などの説明をしてくれているときに、「Limone di mare:リモーネ・ディ・マーレ=海のレモン」なるものが話に出てきて、面白そうなのでどんなものなのかたずねてみたけれども、言葉の描写では何なのかまったく想像がつかず。
これは実際に見て試すしかないとアンティパスト(前菜)に二種類の牡蠣とともに一つ注文してみた。

プロセッコで乾杯して↓

待つことしばし、出てきた「海のレモン」↓

なるほど確かに「海のレモン」という表現に納得できる。(ちょっとグロい感じもなくはないけれど、そちらへ向く思考のヴェクトルはストップさせる。)

味のほうはというと、すごい「海」の風味。磯を凝縮したものを食べているような感じだった。
食感は部分的にクリームのように滑らかなところとコリコリとした歯ざわりの箇所がある。

初体験の食べ物だったけれど味的には思い当たるものがあって、日本では酢の物で食べたことのあるホヤのそれに良く似ている。

概観のほうはというととホヤとはちょっとちがう。ホヤより小さい。中だけだとウニ系に見えないこともないけど別物。見た目はこんな感じ↓

殻?は軟骨のような硬さでこれは食べらないのだが、体の成り立ち的にはホヤと同種の海洋生物かと思われる。

シェフの話だと、土地によっては「Uovo di mare:ウオーヴォ・ディ・マーレ=海の卵」とも呼ばれるのだとか。なるほどイメージ的には卵のほうがよりマッチするかもしれない。

薦めてくれた腰のある白ワインがまた良く生の食材に合った。
かなりしっかりした個性のある味なのだけれど、以外にでしゃばらずに食べ物を引き立ててくれる。
主役もできるし縁の下の力持ちのような役もできる渋い実力派というか優れものだった。そのラベルもユートピア。名前負けしない一本。↓

(あの磯感は日本酒でもかなりいい感じなはず。いつか試したみたいところ。)

後続もこのお店のオリジナルばかり。
ファンタジーに富んだ料理で目にも舌にも美味しいディナーになった。

量的にはそれほど多くないのでデザートまで食べて腹八分目半という感じ。

店を出て帰りがけに、ときどき行くアイリッシュパブでもう一度乾杯して家路に着いた。

以下一昨日のディナー(すべてSony RX1Rで)


お店の中。広くはないけれどすっきりとしていて気持ちの良い空間が演出できている。


棚にはワインが並ぶ


鯛とリンゴ、ひまわりの種、松の実、トマト等々と合えて叩いてある一皿


スズキ(鯛だったかも・・)にアーモンド、トマトに生黒トリュフを和えた物。


マグロの上に焙ってカリカリにした生ハムを載せたもの。これはへ〜なるほど〜こういう組み合わせがあるんだと、唸らせてくれる美味しさ。


デザートはアイリッシュクリーム、ベイリーズを使ったセミ・フレッド(ちょっと凍ったムース)

このレストランにはまた是非行きたい。

払った金額に勝る贅沢な気分を味わうことが出来たかと思う。

良い記念日になった。彼女に感謝。

以下、お店の詳細など↓

CRU.DOP(クルー・ドップ、もしかするとクルー・ディオーピと読むかも知れないです。)
住所:Via Tuscolana, 898, 00174 Rome, Italy
電話:+39/06-76909916
オフィシャルサイト:
http://www.crudop.it/
Facebooページ(シェフいわく頻繁にアップデートしているのはウェッブサイトよりFBのほうらしいです。)
https://www.facebook.com/crudop
トリップアドヴァイザー:
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187791-d1937934-Reviews-CRU_DOP-Rome_Lazio.html