近況雑感
【 トーレ・アグバール (Torre Agbar) 】- バルセロナ、スペイン
Olympus PEN E-PM1 + Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4 ASPH
(トーレ・アグバールはバルセロナの水道局の建物。高さ144.4m、38階(地上階34階)。フランスの建築家の設計で水の吹き上がるイメージをモチーフに建てられている。バルセロナ市内、サグラダ・ファミリアとは正反対のモダンな建物。ロケットやら男性シンボル、ファルス (phallus) やら座薬やらいろいろあだ名がつけれられている。自分の場合、座薬の呼び名が定着してしまって「光る巨大な座薬を撮りに行こう。」と三脚を持って行った場所。)
風邪菌の鎮圧は目前。
順調に回復中。
かれこれ一週間近くまったくアルコールも口にしていないせいか、粗食に徹しいるせいか、運動不足でもそれほど体に悪いものが貯まっている感覚はない。帰国するまでこのまま禁酒していようかなと思ってしまう。
備忘録的に近況メモ。
読書。
少し前にマンガ、佐藤秀峰著『ブラックジャックによろしく』全13巻が無料でダウンロードできることを知って全巻をNexus7に落として読んでいた。先日読了。
無料配信するにふさわしい内容の漫画だと思う。
現代医療を巡るシステムの問題と医者たちの葛藤。患者を診るということだけではない医療関係者のジレンマを主題にしたところは新鮮だった。
登場する医者のひとりひとりに個性があり、視点を変えればどのキャラクターも主人公になることができる人物設定の緻密さに感心した。
一般教養的な意味でも一度読んでおいてよかったと思えた作品。
無料配信を決断した佐藤秀峰氏に賛を送りたい。
それからサスペンス・スリラー、スティーヴン・ブース著 宮脇 裕子訳『黒い犬』を昨日読み終えた。通勤のメトロの十数分ずつで進めていたので読了までやたらと時間がかかったが。
ストーリー、人物設定に力のある推理ドラマで最後まで飽きずに読める。
このシリーズはこのあと数編つづきがあるようなので機会があったら読んでみたいと思った。
映画。
『あしたの私のつくり方』(2007年邦画。市川準監督、主演成海璃子、前田敦子)
年頃の女子のいわゆるアドレセント友情モノ。
男同士の友情ストーリーというのは大概登場人物の「少年的イノセンス(=青さともいうが)」がその核になる傾向があるが女性は複雑だと思った次第。
物語の筋とは全く関係ないが一つ思ったのは、人間年をとるごとに「今」が拡大していくのではないかということ。
子供ころはまさに目の前で起こっているそのことだけが「今」だったけど、成長し身体が大きくなり、行動範囲が広がって他人と交わることで視界はより広範囲になってゆく。それは同時に多くのことを認識することにもなるだろう。現在の空間的広がりは時間的拡大にもつながっているのではないだろうか。
一点集中でよかったもの(はじめはそれしかできないわけではあるが)が年をとるごと多点分散型に変わってゆく。
同時に人間とは慣れる動物であって、そのせいだろうか、今の自分はたとえば小学校の自分に比べて「今」をより幅のある時間軸で捕らえるようになっていると思う。
なんというか学生だったとき、明日は自分の時間の感覚では「今」には属さなかったが、最近はそうは思わなくなった。「現在」の占める領域が過去と未来へより裾野を広げているというか。そんな感じ。
なんだか上手くまとまらなかったな・・。
あと数枚↓(クリスマスから年末年始のころだったからかフェスティヴなアクティヴライティング。)
Olympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD