Chiezaru’s diary

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引越し前夜


【 カップル 】
Canon EOS 5D + Canon EF 70-200mm f/4 L USM

(去年撮ったストックから。ドイツ、ミュンヘン郊外の湖にて。)

さて、今週末はいよいよ引越し。
今日は仕事を一時間ばかり早く切り上げて、荷物の搬送を開始する。

昨日の夜ラストスパートで梱包をほぼ終わらせたら家の中は箱だらけになってしまった。それにしても年月というのは恐ろしい。
約7年住んで彼女と二人で持ち物がやたらと増えているのを目の当たりにした。

さすがにすべて運ぶのはムリということで、いらないものを整理する意味でもいろいろ捨てた。
今回捨てたもののなかで、どうするか一番迷ったのが実は辞書。
英和、伊和、和伊、英伊、伊英、仏伊から文法書まで、すごい量だったけれど、この7年間一度も開いた記憶がない。というか前回の引越しで箱の中に入れたまま完全に存在を失念していた。ネットが発達した近年、たぶんもう使わないだろういう判断の元、後ろ髪を引かれながらリサイクルごみへ。(本を捨てるという行為にものすごい違和感と少しの罪悪感を覚える・・。文法書は彼女の憐憫に触れ事なきを得て新しい家のほうに運ばれることとなったが。)

それにしても思いがけないものが続々と出てくる。
合気道を一年ほど習っていたことがあってそのときに使っていた棒剣やら遊びで買ったヌンチャク(自慢ではないが結構使える)やら、彫金の勉強をしていた(元を正せばそのためにイタリアに来たのであった、そういえば・・。)時の道具やら授業でとったノート(ノートとりは得意分野で後になっても判りやすい。大学の時は試験前に良く貸してくれと頼まれたのを覚えている。自慢ばっかだな・・。)やらのほかにも引越しの荷造り最中に出てくるお約束モノとして、古いアルバムなども登場してきて、やはりお約束的にそこでしばらく手が止まることになった。

イタリアに来た当初、トスカーナのシエナという町の外国人大学で伊語のコースをとっていたときの写真など、やはり懐かしい。十数年が経っている。
最近Facebookでつながった当時の友人もいるのでそのうちにスキャンして送ってあげようかと思う。

機種名は忘れてしまったが、あの時はペンタックスの一眼レフ(もちろんフィルム)を使っていた。そのカメラは悔しくもローマに来て盗まれてしまった。
せめて中に入っていたフィルムは置いてけよ、とあのとき思った。

と、一人で思い出話に染まっても仕様がない。

仕事に移ることにする。

さて、今回の引越しで一番を気をつけること。

腰をいわせないこと。
今年も8月にはやるべきことがあるからなんとしても身体に故障を負うことはできない。

腰には気をつける。腰には気をつける。