Chiezaru’s diary

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ラオコーンのことなど


【 ラオコーン 】- ヴァチカン博物館
Canon EOS 5D + Canon EF 70-200mm f/4 L USM

(ラオコーンだけではなく息子にも浮かぶ戸惑いがまじるような苦悩の顔は非情なまでにリアル)

ギリシャ神話の中でもトロイア戦争のエピソードは有名。英雄アキレスの活躍と死のドラマはブラッド・ピットが『トロイ』で演じていたとおり。

トロイの木馬の話もこのエピソードの中のワン・シーン。

ギリシャ(アカイア)軍が海辺に巨大な木馬を残して軍を引いた。
そのときにトロイア軍ではその木馬を戦利品として城内に持って帰るか否かでひと悶着が起きる。
トロイアの神官ラオコーンはこれは罠だと主張し木馬に対して槍を投げつける。木馬に凹みができたほどの威力だったと書いてあるものを読んだ。
ところがこのとき、海から一匹の大蛇が現れ、ラオコーンを二人の息子とともに殺してしまった。

蛇はアテナに遣わされたという。
木馬の策略はアテナのアイデアでそれを阻もうとした神官は怒りをかったのだろう。

結局木馬は城内に運び込まれ、トロイアの国はその中に潜んでいた敵軍に滅ぼされることになる。

不憫なラオコーン。

自分の国と息子、どちらも救えない。
為すすべのない絶望。
こういうところ、ギリシャ神話は悲劇的に悲劇だ。

    • 雑言 --

それにしても、神官にしてこの見事な体つき。
当時のギリシャ人は文武両道が嗜みだったのかもしれない。
ひょっとしたら彼はオリンピックでは槍投げの選手だったのかも。

トロイア代表神官ラオコーン選手とか・・。

もう数枚↓

Canon EOS 5D + Canon EF 70-200mm f/4 L USM


Canon EOS 5D + Canon EF 70-200mm f/4 L USM


Olympus PEN E-PM1 + Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4 ASPH