Chiezaru’s diary

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つれづれ雑記とサントリーニの風景-7 (ワイナリー訪問-2)


【 at Venetsanos Winery 】- ギリシャ、サントリーニ島、ヴェネツァノス・ワイナリー
Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

(夕暮れ時、湾に浮かぶ船に光が灯り出すのを眺めながらワインを楽しむことができる。)

10月24日(火)、ローマ。秋晴れ。空が高く秋の深まりを実感しだす時期になってきた。

なんとなくばたばたしていて、書く時間がとれず久しぶりの日記更新。
先週木曜日に、このままではいかんと気合を入れなおして運動を再開しようと、ランニングにでたものの、2kmほど走ったところで左ふくらはぎの痛みが再発、やれやれと思いながら、無理はせずにそのままやめて徒歩で家まで帰った。リタイア。
ウォーミングアップでストレッチは入念にしたのだけど甘かったらしい。
また暫くランニングから遠ざかりそう。
普通に歩くのにはまったく問題ない。でも足腰の故障が面倒なのを久しぶりに思い出す羽目になった。仕方が無いから家で筋トレでもしようかな・・。

情報鮮度が落ちていくので足早にサントリーニの写真の続きを。
訪れた二件目のワイナリー。

Venetsanos Winery (ヴェネツァノス・ワイナリー)
http://venetsanoswinery.com

前述のSanto Wines Wineryから程近い島西側のやはり崖の上にあるロケーション。

サントリーニ島の近代ワイン発祥のワイナリーでもある。
崖を縦に掘りぬいて三つの階層をつくり、収穫したブドウを最上階に集めてそれを絞って下の階へ流し、醸造のひと行程、それが終わったら下の階層へ流して次の行程というシステムで運搬の時間と労力を省くことに成功した建築構造をもつ。
全てのプロセスを終えたときには崖下の港から船に積み込んで発送できるという仕組み。なるほど重力を賢く使った機構でよく考えついたものだと思う。崖を掘りぬくという発想にたどりついたのがすごい。

ただ現在ではワイン造りには使われておらず博物館として利用されている。
仕組み的に酸化を防ぐのが難しそうだから現代の醸造方法にそぐわくなったのかもしれない。

ちなみにここでは興味のある訪問者のために簡単な館内ガイドツアーもあって、テイスティングの前にワイナリーの歴史と独自の醸造法などを説明してくれる。参加費は一人3ユーロほど。
ツアーは英語。ことばが苦手な人でも施設内を回って見せてくれるので視覚的に理解できて楽しめるかと思う。

入り口↓

Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

こちらもサントリーニ特有の育て方で葡萄は地を這うように仕立てられた低木↓

Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

収穫はこれを手摘みしていくので大変そう。イタリアのワインと比べてサントリーニのワインは割高感があったけれど、違う手間が掛かっているのがその理由らしい。小さい島なので外国人労働力なども限られているのだろう。


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

丘の上で収穫した葡萄でワインを造ったとして港までこのジグザグ道をロバの荷馬車で運んでいたらさぞかし時間のかかることだったろうと思う。

Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

ツアーに参加して、昔の醸造所を見学↓

Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

最上層の巨大な露天槽。ここに収穫した葡萄を入れて絞ったジュースを下の階層、次行程に流したという話だった↓

Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


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Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

見学後は敷地内、見晴らしよいレストランエリアでテイスティング↓

Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM

ヴェネツァノスでは係りのソムリエの人がティスティングするワイン全て目の前で一本一本説明してじからサーヴしてくれるので、詳しく知りたい人にはサント・ワインズよりもお勧め。

ちなみにサントリーニには島独自の葡萄が数種類あって、一番有名なのはアシルティコ(Assyrtiko)という白葡萄。コクのある長期熟成に耐えるワインも造ることができる。その他、大まかに、フレッシュな白用にはアイダーニ(Aidani)種。同様にテーブルワイン系の赤、ロゼにマンディラリア(Mandilaria)種がよく使われ、樽熟成して寝かせるのにはマヴロトラガーノ(Mavrotragano)種がある。

Huawei P9 Plus


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


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最後に出てきたのはサントリーニの代表的デザートワイン、ヴィンサント↓

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個人的にヴィンサント(これはイタリアのヴィン・サントにも共通するのだけど)のアロマにある酸化感と軽い除光液のような揮発香は少し苦手。けれどもレーズン、コンポート、タバコの葉、ナッツ系、チョコレート、黒蜜糖、クローブなどの香りも複雑で楽しかった。


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最初に集中してテイスティングした後は、暮れ行く入り江を眺めながらゆっくり。風景と時間とワイン。贅沢なひと時。


Canon EOS 6D + Canon EF 24-70mm f/4L IS USM


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