【 桜とキューポラ 】
Olympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD
近所に桜の木があって、毎年三月になると開花する。
少し前から3月11日の朝に桜を撮って、一枚だけすぐ日記にアップしようと思っていた。
写真だけ。一切の説明なしのシンプルなもので桜の花の生命力を感じる一枚を。
だから昨日は場所のわかるような背景は一切なしで撮ったものを載せた。
本当はローマ郊外のアリッチャという街に行く予定だったのだが、前夜に、主賓が風邪でダウンとの知らせ。
アリッチャ行きはポシャッて、そのお陰でというのもなんだけれど、光の状態が良くなるまで撮影を待つことが出来た。
家に戻ってすぐPCに落とし、整理してアップロード。
それが終わってから、ニュースなどをネットでそぞろ見。
震災のあった時間に天皇陛下のスピーチ、日本各所での慰霊式典、渋谷駅前の雑踏で人々が立ち止まり黙祷をしているのを見て奥歯をかみ締めることになった。
日本人の強さというのは、国民ひとりひとりが、自分が「日本人」であると信ずるコンセンサスの強さとまさにイコールなのだと思う。
こんな国は二つとない。日本人として誇りを感じる部分でもある(イタリアに住み続けるならば、パスポートをイタリア国籍に切り替えた方が何かと便利な点が多い、でも、仮にどんなに不自由にことになっても私が日本国籍を捨てることはない。)
それが終わると特に予定もなし。彼女も休みだったので、一緒に家の掃除。
天気も良かったので、昼食と散歩をかねて、友人を誘って4人でカンポ・ディ・フィオーリへ。
観光客で込み合った広場の片隅でアリッチャで食べるはずだったポルケッタ(豚の丸焼き)のスライスの入ったパニーノをテイクアウェイ(ここには美味いパニーノ屋がある)で買って、ビール片手に楽しんだ。
そのあと、ざくろをその場で絞ってジュースを売っている露天があり、珍しいので試飲。ちょっと渋みあるもののなかなかの美味だった。少しオレンジの風味がある。
それから散歩をして、まだそれほど遅くなかったので皆でウチにきて、ワインとツマミでのんびりと過ごした。
7時くらいにお開きになり、片付け。
寝る前に映画『Warrior』(2011年米)を観た。なかなか良い作品だった。
就寝。
以下昨日3月11日の桜のスナップ
(すべてOlympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD)