Chiezaru’s diary

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ニュー・オールド・レンズ - つづき


【 カンピドリオ広場 】- ローマ
Canon EOS 5D + Sigma EX 17-35mm f2.8-4 Aspherical HSM

(さて出てきたのは、鬼か蛇か、はたまた駒か。)

昨日はほぼ定時で仕事終了、いそいそと予定していた目的地、カンピドリオ広場へ。
少し試し撮りをして、そのあと歩きながらジェス教会、パンテオン、ナヴォーナ広場を経由して帰宅。

さて、今回導入した巷で酷評されているオールド・レンズ、実力はいかに。

明るいところでのオートフォーカスはまずまず、動作を起こすと一瞬で決まる(思っていたよりもかなり速い)。音も静か。
ただし、天才肌というかなんというか、苦手なフォーカスポイントで合焦させようとすると、うんともすんとも言わない。シャッターボタンを半押しにしているのに完全無視。日が暮れて暗くなるほどにシカト率(?)が上がっていくので壊れているのとはちょっと違う感覚。単純にそういう傾向のAFらしい。作られた年代から言っても、ま、判らなくもない。AFモードで撮っていると合焦しないとシャッターが切れないので、シャッターチャンスに弱くなる。(このレンズでそれほどシャッターチャンス狙いの絵は撮らないとも思うけれど、やはり動いて欲しいときにはちゃんと仕事をしてくれた方が良いことに違いはない。)

けれども、そこはボディ側、5Dの優秀さがあって、マニュアルモードに切り替えてやると簡単に解決する。レンズについているスウィッチをパチッとMF側に切り替えるだけ。
フォーカスリングが手動で回るようになって、操作するとカメラがピピッと合焦を教えてくれる。この方法がけっこう使える。
フォーカスリングの操作感はスカスカでトルク感がない。なのでじっくりフォーカスを合わせていく時の「使う楽しみ」はあまりない。

さて問題の画質の方はというと、広角側開放F2.8ではかなりユルイ絵作りになる感じ。(でももう少しちゃんとテストする必要がある。明るさが十分ではなかったせいでひょっとすると単純にブレを拾っている可能性がある。)

被写体と場所の条件によってまちまちななものの、F4〜5くらいからそんなに酷いか?となり、F11まで絞ると、確かにしゃっきりくっきりじゃないけれど、うんそんなに悪くないんじゃない?と、そこそこ満足な結果になった。ただしPC上で等倍まで拡大するとやはり少し微妙。しかし、写真は一枚を鑑賞するものであってその中の一部を見るものではないという見方もある。

自分的にはOK。特にネット上で使う分には不足なし(そもそも今までデジタルで撮った写真を何枚プリントしたか・・。限りなくゼロに近い)。
良い買い物になったと実感。

のび太君もドラえもんがいなくなって成長したのかもしれない。
凡庸ながらも苦手分野は切り捨てて得意なほうを特化して頑張って伸ばしたというか。

もう少し試すために今日は仕事の後、コロッセオまで行ってみようと思っている。

(これから数日このレンズで撮ったものを載せてみます。さて、のび太君レンズ、皆様の判断はいかに?)