Chiezaru’s diary

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ローマの大晦日

ローマで12回目の大晦日。

どこも同じかもしれないけれど、ローマでも年越しの夜は盛り上がる。クリスマスの静けさと打って変わり、コンサートやらディナーやらホーム・パーティーやらディスコ・ナイトやらが目白押しで、バーやパブなどの人の集まる界隈はいつも以上にごった返して市を揚げてのメガ・パーティーの雰囲気を呈する。

どこのレストランでも年末特別メニューが組まれて、いつもより高めのちょっと豪華なディナーを提供する。

カウントダウンが近づいてくると、どこから手に入れてくるのかあちこちで爆竹が鳴り出す。それも爆竹の親玉みたいにデカイからものバーンとすごい音がする。
なかには火をつけた後、空のペットボトルに入れて窓から投げる輩もで出てくるので、年を越す時間帯は家の中にいても外でテロでも起こっているんじゃないかと錯覚しそうになる。それくらいすごい。あちこちでボンボン矢継ぎ早に破裂音がする。

2000年のミレニアムの時は格別にすごかった。

基本的に人混みは好きではないので大晦日は大体友達を呼んでホーム・パーティーをするのだけれど、今年は皆海外にヴァカンスに行ってしまった(多くのイタリア人はこの時期にヴァカンスに出る)ので今年は特にイヴェントは無し。

夜中に外に出るとペットボトル爆弾あたりが降ってくる可能性があって危ないので家から出ない。

そういえば昔、年越しの直後に歩道を歩いていたら道沿いの建物からスニーカーが降ってきたことがあった。当たらなかったから良かったけど。

ナポリあたりでは家具が降ってきたりするらしいから危険極まりない。

そういえば毎年数人、爆竹で指をなくしたり失明したりした若者が元旦のニュースにでてくる。

日本の餅を喉に詰まらせて・・というのに近いアクシデントなのかもしれない。

来年はそういう人が出なければいいけど。

書き忘れたのつけたし。
日本では年越しそばを食べるようにレンズマメを煮たものととコテキーノ(大型の豚の腸詰)かツァンポーネ(豚足の皮に詰め物をして煮込んだ料理)が食卓に上る。
日本ではそばに長生きする願いを込め、イタリアではお金持ちになれますようにとの願掛けでレンズマメを食べる。