赤ワインの古酒を開ける
【 Rosso Conero DOC 1973 】 - Sony RX1R
1月2日(月)、ローマ。うす曇の朝。年末の最後の週から寒さが募ってきていてけっこう寒い。
年越しは自宅で友人たちと晩餐を楽しんだ。
大晦日には先述の1973年のワインも開けてみた。(ちなにみに彼女の生まれ年のものだったりもした。)
どうもずっと立てたまま保存してあったようでコルクはすっかり乾いてぼろぼろ状態。
二枚刃で挟んで抜くヴィンテージ用のワインオープナーを用意していたのは正解だった。
普通のソムリエナイフだったらたぶん粉々になったコルクが中に落ちて大変だったことだろう↓
Sony RX1R
さすがに40年以上置いてあっただけあって滓もけっこうな量↓
Sony RX1R
中身のワインはというとレンガ色。ボトルを斜めに保って出来るだけ滓が舞わないように注いだものの清澄度は低め少し濁りあり↓
Sony RX1R
香りは通常の赤ワインというよりはポートワインやシェリーの酒精強化ワインのそれに近かった。
味のほうはコルクの乾燥のせいで酸化が進んでいたためか酸の感じが強かったものの、酢酸のそれではなく、タンニンもデリケートに残っていて、ちょっと変わってはいるけれど、それなりに飲めるワインだった。
香りを裏切らず舌にもポートワインによく似た印象。ただ甘みと丸みがなくてボディーがやせ細った感じ。もちろん強化されていないのでアルコール度も低い。
仮にお金を出してこれをまた飲みたいかというと、ちょっと首を捻る。
でも所謂ピークの過ぎたワインを味わうことが出来きたのはよい勉強になった。
初めて試す古酒、ディナーテーブル的にはちょっとしたエンターテイメントになって、これはこれで面白く、十分価値のある一本だったと思う。分けてくれた知人に感謝。