Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

近況雑記


【 オリーヴと白ワイン 】
Olympus E-5 + Olympus Zuiko 50-200mm f/2.8-3.5 ED SWD
(オリーヴェ・ドルチ:Olive dolci=sweet olives=甘いオリーヴというもの。実際には甘くはないけれど、新鮮なオリーヴの実を塩水に漬けて作っているらしい−実際の作り方は不明−。やさしい味のオリーヴ。たぶん普通に売っている干したものや酢漬けになっているのが苦手な人でも好きになるんじゃないかな思う。)

いつものように備忘録的に。

運動。
土曜日の夕方仕事の後、ランニングをしようと着替えて仕事場から一歩出ると重々しい曇天。10分前は薄曇だったのに・・。
直感的にこれは家に着くまでもたないなと思ったのでもう一度オフィスに戻り、着替えてバスで帰宅した。

案の定帰宅直後にけっこうな量の雨が降ってきた。
走っていたらたぶんずぶ濡れになっただろう。
が、気分は負け犬。前回二度ほど走って、やたらとキツかったのがあって、天気を口実にして逃げを打ったのが自分でよく分かっているから。天気には勝ったが自分には負けた。

今週こそはペースを元に戻したいところ。


読書。
村上春樹の『風の歌を聴け』を先週読み終えた。今回で何度目だっただろうか。覚えていないが、優れた小説だと思う。
この後に書かれる一連の村上作品につながっていくものが、春先の地中からまだ頭を出していないタケノコのようにあちこちに埋まっているのが分かる。
光る言葉がちりばめられている。ねずみが風について語るところがたぶんタイトルの由縁なのだろう。
個人的にはこの本の導入部が特に気に入っている。


映画。
先日ヴェンダースのことを日記に書いたこともあって、随分久しぶりに『ベルリン天使の詩』のDVDを引っ張り出して観てみた。
やっぱりこれだと思う。 ブルーノ・ガンツ扮する天使ダミエルが人間になり地上に下り、その瞬間からの数分のシーンを追っているとどういうわけか胸が熱くなり、目頭がじわりとなるのを禁じえない。「感じることができる」ということがいかにエキサイティングなことか。痛みすらが喜びになり得る。二十歳の頃、後ろ向きな自分を勇気付けてくれた一作。。今にしてベスト1のポジションは固い。小学生の感想文のような表現になってしまうけれど『ベルリン天使の詩』には感動する。


写真。
今住んでいるアパートはヴァチカン市国から歩いていけるところにある。
ちょっと撮りたいものがあって、ずっとヴァチカン博物館に行きたかった。
ヴァチカン博物館は通常日曜は閉館なのだが、月の最後の日曜日は開いていて、その上、入場料が無料になる。
でも週唯一の休み日曜日は少しゆっくりしたいし、腰が重くずっと先延ばしにしていた。
別にお金を払ってもいいのだけれど、月〜土は仕事なので、オープンしている時間に間に合わず、ずっと「近くて遠い場所」だった。

が、あと二ヶ月で引越しとなると、今度は「遠くて遠いところ」になってしまう。
昨日を外すとあとは6月と7月の最後に日曜日しかチャンスがなくなる。7月の最後はそれこそ引越しの準備で忙しく博物館どころではなくなるだろうから、腹を決めて行ってきた。

写真の整理が終わったらぼちぼちアップしていきたいと思う。