Chiezaru’s diary

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日曜日の映画

日曜日にしては早めに起きたおかげで、昨日は2本観ることができた。
一本目は小栗旬主演「Tajomaru」。午後からサスペンス・スリラー「Cube]。

「Tajomaru」はつい最近黒澤明監督の「羅生門」を観ていたので、キャストはあれを見て大分研究したのだろうなぁと思った。
最初の松方弘樹扮する多譲丸の登場のシーンからそれまでの作品の流れのトーンががらっと変る。役者の頭の中に黒澤のイメージが強く残っているのが分かる。それぞれがオリジナルを超えようと努力したのだろう。成功しているかは別としても。
映画自体はまあ普通。
脚本は良く練ったなとおもった。市川森一、水島力也とある。
ただ、恋愛映画に転んでしまったのは脚本家のせいもあるのかもしれない。クライマックスに向けて無理やりストーリーを引っ張っている感があって少しひいた。
同じ芥川龍之介の「藪の中」がモチーフになっているとしても「羅生門」はまったく別のジャンルで較べてはいけないのかもしれないが、敢えてするなら「羅生門」軍配を上げたい。

「Cube」は「Saw」に近い感覚。サスペンスの中にこちらも頭を使っているような錯覚を生み出す。一作だけ観たなら個人的には「Saw」のほうが面白い。間違いなく首謀者がいる「Saw」には小説的に、一要素多いからかもしれない。