Chiezaru’s diary

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先日飲んだワインのことなど


【 Vino Rosso 】
Olympus PEN E-PM2 + Panasonic lumix 20mm f1.7

(Vino=ワイン、Rosso=赤。グラスが赤用でないのはご容赦・・。)

ものすごい存在感だったので思わず写真に撮ってしまったワイン。

先日ソムリエの友人にもらった一本。有機栽培で収穫された葡萄で作ったという赤。
少し前にコンピューターのことで小さなヘルプをすることがあって、そのお礼にとわざわざ持ってきてくれたのでありがたく頂戴した。

イタリア人の旦那さんと小さな息子さんのいる日本人の女性なのだが、このひとの選ぶワインというのはけっこう腰の入ったものが多い。

そんわけで少なからず期待しつつ栓を抜いてみると。
やはり、かなり(いや、ものすごく)タフなワインだった。

イタリアワインにしては珍しい高めの度数で13.5%。
グラスについでも紫というよりは黒。向こう側は透けて見えないほどの濃さ。甘めの香り。

メルロー(このワインに使われている葡萄の品種)らしい存在感がある。

しかし驚きはそれからで、口にしてみると、一瞬軽くのけぞるほどのタンニン感。栗の薄皮でもまとめて食べたかのように数口で舌はシバシバになった。

香りの通りの甘さがあるのだけれど、率直に言って渋い。近年これほど渋いワインを口にした記憶がない。

少し置けば開くかと思って時間をかけてゆっくりと飲んでみたが、基本変わらずだった。意図して組み立てられたテイストなのだろう。

何がすごいかというと、この渋味なのに、ついつい香りを嗅いではちびちびとグラスを傾けて、それを繰り返さずにはいられないところ。

晩餐が終わってしばし、寝る前に歯を磨こうとして洗面台の鏡でみると舌は真っ黒。

パワフルな赤であった。

お酒は愉しい。

Lazio(ラツィオ:ローマのある県)で生産されている。13.5度↓