Chiezaru’s diary

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チーズ豆知識と雑考


【 カーチョカヴァッロとモッツァレッラ (Caciocavallo e mozzarella) 】
Olympus PEN E-PM1 + Panasonic lumix 20mm f1.7

写真:
前回ナポリに行った帰りに友人のアルフレッドが「カーチョカヴァッロ」というソレント特産のチーズをお土産に持たせてくれたものと、ナポリの街中を散歩中に購入したモッツァレッラ・チーズ(白く丸い方)。

モッツァレッラはあまりにも有名なので説明は端折る(能書きなし食べて終わり)として、カーチョカヴァッロのほうは聞いたことのないチーズだったのでちょっと調べてみた。
自分のイタリア語の知識からすると、Caciocavalloは二つの名詞がくっついてできている。Cacio(チーズ)と Cavallo(馬)。(ちなみにCacioは方言で、フォーマルなイタリア語ではチーズはフォルマッジョ Formaggioと呼ぶ)。

アルフレッドから手渡されたときに「カーチョカヴァッロ」だといわれて、あ、馬の乳から作ったチーズなのかと安直に思ったら見事に見当外れだった。ごく普通に牛乳から造られるらしい。

では何故「馬チーズ」なのか。

ネットで検索するとWikipediaに出ていた。
抜粋:「袋を馬の鞍の左右にぶら下げて熟成させたことが由来」らしい。
リンク: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%83%AD

(下の写真を参照)
な〜るほど〜と妙に感心してしまった。

ちなみに味のほうは牛乳の風味があり塩味強め。スモークされていているので燻製の味わいで、一欠け口に入れるとついつい次々と進んでしまう。噛むとモッツァレッラのような繊維感もある。1センチくらいの厚切りにしてステーキのようにフライパンで焼き、溶けて焦げ目がついたところに生ハム(プロシュット・クルード)で巻いて食べても美味。寒い日にフルボディの赤ワインと合わせたらベストマッチだろう。(ただ、塩分とコルステロールの数値が半端ではないと思うので頻繁に摂取するのは避けるのをお勧めします。)

モノに歴史あり。
カーチョカヴァッロは馬乳ではないので早とちりしないように気をつけましょう(笑)。

追記。ネット時代雑考
便利な時代になったものだ。ネットにつながっていればモノを覚えている必要がない。オンラインでいる限り、昨今ではハードディスクは既にPCのデータ貯蔵庫の域を越えて人間の脳みその二次的記憶部署にすらなってしまったとも言える。引き換えに有機な人間個体のほうはどんどん頭が悪くなってゆくような気がする。個人レヴェルで比べたら脳内に蓄積された知識量は20年前の人間のほうが多いよな絶対、などとふと思ったりする。

カーチョカヴァッロ↓