Chiezaru’s diary

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ロレンツォとカミッラのこと


【 大天使ミカエル 】- ローマ、カステル・サンタンジェロ(聖天使城)
Olympus E-5 + Olympus Zuiko 50-200mm f/2.8-3.5 ED SWD

(ウィキペディア抜粋:サンタンジェロ城の名称は、590年にローマでペストが大流行した際、時の教皇グレゴリウス1世が城の頂上で剣を鞘に収める大天使ミカエルを見て、ペスト流行の終焉を意味するとしたことに由来する。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AD%E5%9F%8E

誰と誰がくっついたとか別れたという話にまったく興味がない。
不用意な発言を避けるために知っていないとマズいうところだけ抑えていれば十分という立場でいる。
もちろんお似合いのカップルが別れれば残念に思うし、どう考えても片方が片方に相応しくないと思われた場合は、ま、別れて誰々さんのためになったのだろう、などと考えることはある。とはいえ他人の事であってそれ以下でもそれ以上でもない。誤解を恐れずに言うとどうでもいいことだ。そんなことに掛かずらわって、ゴシップ談に花を咲かせているのならもっと他に使うべき時間がある。人生は短い。

ロレンツォはローマに来た初期に友達になった一人で十三、四年の付き合いになる。当時ヨーロッパの学生の集まるアパートの一室に住んでいて、何かのパーティーに呼ばれて行った時に会った。イタリア人っぽくない素直さのある男でメンタリティもオープン(ちょっと頼りなさげな感じは漂っているが)なかなかのいい男である。
親友の一人。
今となっては「元」がついてしまうロレンツォの彼女、カミッラと会ったのはそのあと1、2年してからだろうか。
10代中ごろに初めて会った二人が付き合いだして15年は経ているはず。
遠距離恋愛中の時に何度かあった別れの危機を乗り越えて、晴れてローマで一緒に住むようになり、ここ1年半はロンドンに移り、暮らしている。それそれのジャンルは違うけれどどちらも音楽で身を立てたいふたり。

基本的に友人の彼女に対しては「友人の彼女」のスタンスを変えない自分でもカミッラの行間を読む感受性の高さと人に対する気遣いなど見ていて、掛替えのない友の一人として受け入れるようになった。
この二人が自分にとって、会って最もほっとするカップルになって久しい。

さて、先日フェイスブックのアップデートなど見ていると、彼女のステイタスがカップルからシングルに変わっていて、あれれと思っていた矢先、何時間かあとロレンツォのほうも。
一体何が起こったか全くもって想像できないが、彼女のコメントに「Everything changes..」とあるのを見ると、なにか決定的なものを感じる。

彼らの決めたこと。自分がどうこう言う立場ではないのは分かっているが、しばし感慨に浸ってしまったのである。