Chiezaru’s diary

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ブラでの話


【 ブラ村の特産品 】
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic lumix 20mm f1.7

今日は特に書くことが思いつかないので先週行った北イタリア、ブラの特産品の話。

どこかでブラは村と表記されていたのを見たけれど、行ってみるとそれほど寂れた感じはない。小さな町の感覚。

(あくまでも衛生的にOKな場所に限っての話だが)旅行をするとその土地のスペシャリティを現地人に聞いて食べることにしている。

イタリアの多く土地同様、ここブラにも現地の特産品というものがあり、現地っ子はそれを誇りにしている。

ココではパンとソーセージ、チーズなどがあった。名前もPane(パン) di Bra, Salsiccia(ソーセージ) di Bra, Formaggio(チーズ) di Braとそれぞれに「di Bra(ブラの)何とか」と名前がついている。

一番の特色はソーセージで作りたてのものは生のまま食べる。
配合は子牛肉が70%、豚肉が30%なのだとか。
街歩きをしながら現地人の若者にいつもの質問をしてみたら、お勧めの肉屋を強く勧められた。保存料を一切使っていないお店で他とは違う。
ちょっと歩くけどそれほど遠くないから、絶対ココに行けと地図上に示してくれた。

そろそろ帰りの電車の時間だったけれど、ここまで言われて試さない法はない。
一本遅らせて行ってみることにする。

着いてみると昔ながらのオーソドックスな肉屋。
目的のソーセージと親父さんお勧めの無添加の自家製サラミ、ついでにワインを購入。ワインも近所で作られているというもの。
写真のもの全てで約7ユーロ(750円弱、しかし最近の円の高騰は異常だ・・)。お金を払って、近所にパン屋があるかと聞いたら二件隣にあると教えてくれたので、そこでブラのパンをゲット。

パン屋を出たところでさっきの肉屋の親父さんが一服しに外に出ていたので少し立ち話ができた。先ほど街中で若者に勧められたから来たと振ってみたら、自分の店では保存料など一切使っていないと説明してくれた。だからうちのソーセージは翌日にはもう黒ずんでしまうんだよと。何日も色が変わらずに新鮮そうなのは、あれこれと余計なものが入っている証拠で、スーパーの商品の材料表記のなかに薬品の名前の列記が見ているだけで食欲が無くなるよ。と。

イタリア人(何人でもそうかもしれない)の自分の土地と文化に対する愛着を語る時の表情は生き生きとしていて好きだ。
話を聞いていて自分もその土地に近づけた気になれるし愛着が湧く。また帰ってこようと思える。

ホテルに持ち帰って晩御飯の代わりに食べたが、見た目よりさっぱりした味で持て余さずに全部食べてしまった。
赤ワインは軽くガスの入ったもので個人的にはこの種は好きではないけれど、脂っこいものには悪くない相性だった。
やはり現地のモノ同士というのは組み合わせの妙がある。

次回、二年後のチーズ・フェスタの際にも戻ってみたいなと思った次第。