日曜の映画
【 門の十字 】- ギリシャ、ロードス島にて
Olympus E-30 + Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD
昨日の日曜日は映画を二タイトル。
村上龍監督「トパーズ」英代は「Tokyo decance」というらしい。
この人の作品は数冊しか読んでいないけれど「限りなく透明に近いブルー」もそうで、タイトルがきれいなほどエログロな内容になる感じ。わざとそうしているんだろうとは思う。
映画はいかにも80−90年代の金曜なんたら劇場でやっていそうな絵の調子。音楽も。
会話を含めて音声のとりかたがどうかと思った。どちらかというと冗長なシーンが多い。前半はほぼ完全にポルノだけれど後半に向けて濁りから流れ去って澄んでくる。
最後まで見るとああ悪くない映画だったと思える。ただしあれほどの退廃的なシーンをあそこまで描写する必要が本当にあったのかというと疑問。なくても同じレヴェルの作品が出来たのではないかと思う。たぶん村上龍はわざと挑発のために映像にしたのかもしれない。
チープに言えば現代の日本ばバタイユという感じか。このへんはきっと何処かで言われてそうだけど。
二本目はジュゼッペ・トルナトーレ監督「マレーナ」。
この映画は前に見たことがあり、最近たまたま原作の日本語訳本が手に入ったので読んで、もう一度観てみた。
原作に忠実に作られていて、まさに小説の映像を見ている感じ。
男の幻想をうまく表している。
好き嫌いは大きく分かれそう。
トルナトーレは好きだけれどこの作品は個人的には好みの上位には入らない。