Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

床屋のマリオさんのことと、いとこ達の出産のこと


【 祝杯 】 - Olympus PEN E-PL7 + Panasonic Lumix G 20mm f1.7
(自分の日記を見返すと、飲食系の写真が一度始まるとしばらく続く傾向・・。)

オフィスのアシスタントのニコロ君を仕事関係のスタッフミーティングに出張させてしまったので、人員不足。そんなわけで今日は日曜の朝寝坊は断念して半日出勤。
いつも書くけれど、休日に仕事に出てくるのはけっこう好きだったりする。
二週間通しで仕事になったりはするけれど、まぁそれはそれ。多少のストレス負荷をかけておいたほうが、あとのホリデーがより楽しめる。
4月の休暇で行く場所のプランなど頭の隅で練りながら・・つらつら。

今週も淡々と過ごした。でも一週間、7日もあればいろいろあるもの。
水曜日、自分の髪はくせ毛で伸びてくるとうっとうしい。
切ってもらいに、件のバルベリーニ広場の近所のマリオさんの床屋へ行った。
到着してみると、マリオさん、また腕を吊っていて、悪いがしばらくはアシスタントが来る午前中しかだめだとのこと。
転んで右肩を骨折したと肩から胴周りまでのギブスをしていた。去年は梯子から落ちて腕を折ってやっと直ってから何ヶ月も経っていなかったから当人はけっこうショックだった様子。意気消沈していた。マリオさんももうかれこれけっこうなお爺さんだし。
床屋にはほかに誰もいなかったので10分ほど話し相手をして、また来ますねと行って帰宅した。
一人でいるのが少し寂しかったのか、医者の診断書とか、飲まなくてはいけない薬の処方箋だとかそんな書類を細かく見せてくれた。確かに歳のこともあるし、商売道具の右腕が使い物にならないと心細いだろうなと思う。
髪を切ってもらっているとたまにやってきて掃除などしている奥さんは健在なので心配はそれほどないからいいのだけれど。

ただ、何だか訴えるように「また来るよな」と訊かれると、切迫感があってちょっと辛かった。
もちろん「Non ci sono problemi. Ci vediamo presto=ノー・プロブレム、近いうちにまた会いましょう」と云って出てきたものの、当分は仕事の後の時間帯にはやっていないし、日曜日は閉店だというし、利き腕の肩をやったということは髪を切れるようになるまで少なくとも2ヶ月くらいかかりそうだし、かといって口に出してまた来ると云ってしまった以上、ほかの床屋で切ってもらうのも気が引けて、さて、どうしたものかと少し困っている。

まぁ、もうこれ以上は切らんとガマンできないというところまでは待ってみようかと思ってはいる。

そして、床屋に行ながら不散髪で帰宅して彼女と晩御飯の用意などしていたところ、名古屋の従妹が無事出産したという知らせが届いた。自分はLINEを使わないので、彼女ほうが(私の)従妹と叔母さんとリアルタイムでメッセージのやりとりをしてくれて、何度かの交信(というのも不思議な感じのすることばだな)の後、8時間ほどの時間差でその従妹の兄夫婦のほうでも赤ちゃんが生まれたというのを知った。
日付が変わっていたので誕生日は一日ちがいだったものの兄と妹同時に親になるというも、なんだかすごいなぁと思ってしまった。
もしイタリアだったら、同じ誕生日だったと思うとまた面白い。

そんな訳で、翌日木曜日には以前帰国したときに彼らからもらった、じゃあ従妹のところに子供が生まれたらこれで乾杯しょうと思っていた日本酒とグラスで祝杯を挙げた。
折角なので近所のジャパニーズレストランから寿司と刺身をテイクアウトしてきて。

何ヶ月も前からある程度予想のついていたこととはいえ、一晩で新しい孫を二人持った叔母さんの感慨とはどういうものなのだろう。

その実感は自分のような若輩者には予想すらつかず。

追伸:
Y叔母さん、Hさん、Iさん、M、E、再度、おめでとうございます。E、長時間お疲れ様でした。
みんなで幸せな家族を築いていって下さい。次回の帰国の際お会いするのを楽しみにしております。
噂に聞いた愛知の銘酒、蓬莱泉「空」、美味しくいただきました。特に飲み始めの端麗さに「おっ」と目を見張るものがあります。ありがとうございました。