Chiezaru’s diary

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ナポリの味について雑言


【 エスプレッソマシン 】
Olympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

(マシンのロゴにピントが欲しかったのだけれど、思いつきで急いで撮ったのでちょっと後ピン。)

イタリアを南に下ってナポリの文化圏に入るとバールのコーヒーマシンにハンドルがついているものを良く見かける(写真では上に突き立っている三本の棒状のもの)。

これを上から下にぐいっと引きおろしてコーヒーを絞り出すエスプレッソ。

ローマのバールではほとんど見かけない。ハンドル部がなく、その代わり電気式の小さいスウィッチが付いているだけでバーマンはパチリとボタンを押すだけでよい。

正直なところ機械によって味にそこまで違いが出るのかは不明。

ただ雰囲気があるのは断然ナポリ式だと思う。

タバコはやめて久しいが、既製品のマルボロを箱から一本取り出して吸うのと、紙とタバコを別々に買って手で巻いてから火をつけるのと、その違いに似ていて、一つ手続きが増えることで味わいの出るものというものがある。
嗜好品と呼ばれる範疇のものに特有なプラスアルファな時間と微仕事。醸される空気の演出というのか。

それはともかく、実際、ナポリで飲むエスプレッソは味に深みがあるというのか本当に美味しい。
ナポリ人はそれを誇りの一つにしている。ピッツァに対しても同じで彼らが口をそろえていうにはナポリは「水」が違うということだ。

それから多分「空気」もあるのだろう。

ナポリというところはイタリアの中でも食べ物が非常に美味しい土地のひとつ。そして素晴らしいことにリーゾナブル。

週末には某老舗のピッツァを食べるためにナポリまで足を伸ばすつもりでいたりする。