Chiezaru’s diary

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忍者少女に会った


【 ソレント海岸線 】
Olympus PEN E-PM1 + Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4 ASPH

先週の日曜日にソレントに出張に行ったとき、一度ナポリに寄ってボスとその友人と落ち合う予定だったのでナポリ中央駅から歩いて数分の友人アルフレッドのホステルで彼らが来るのを待っていた。

あとで聞いた話によると、ボスとアルフレッド、他数人の友人グループは久しぶりの再開だったこともあって話が弾んで前日は結局深夜三時まで飲んでいたのだとか。

当然翌日の朝10時のアポは、約束通りにはことは進まなくなる。
自分のほうは時間通りにホステルについてレセプションのステファノさんというおじさんと話し、アルフレッドに到着した旨を電話で伝えてもらうと受話器を渡してくれて、アルフレッド曰く、あと30分くらいで迎えに行くからちょっと待っていてくれということだった。

なんとなくそんなところだろうなと予想していたのでのんびりと構えることに。

しばらくするとステファノさんがちょっとこっちに来てくれるかというので、リヴィングルームに行ってみると日本人の女の子が一人テーブルについている。

ステファノさんがちょっと通訳してくれというので、もちろんと言って仲介役をする。女の子の方は英語は堪能でスペイン語まで少しできるようなのだがステファノさんのほうの語学がかなりあやしく、細かい意思の疎通ができないようだった。

事情を聴くと昨夜スペインのマドリッドからナポリの空港に着いたのだがロスバゲ(Lost Baggage)で荷物出てこなかったので、空港からホステルに届けてもらうのを待っているということだった。

ステファノさんにそのへんの説明をして、彼がいくつか質問して、それを訳して彼女に伝え、彼女の答えをまた彼に伝えてということを何度か繰りかえしたら、ステファノさんが空港に電話をしてくれた。(結局荷物はマドリッドに取り残されていたらしい。後日談によるとその翌々日についたバッグもホステルまでは届けてもらえず、空港まで取りに行かなくてはならなかったのだとか。ナポリである。)

案の定、ボスたちがやってくるまで一時間以上かかったのでその女の子と少し話をする時間があった。ステファノさんがコーヒーを入れてくれる。
大学生で、ひとりで一年かけて世界を回っているらしい。
そろそろ7ヶ月が経つのだとか。
北米、南米を回ってこの前までスペインに居てちょうどナポリからイタリアに入ったところだった。

旅行業に従事していると時々こういう若者に会うが、この女の子がユニークだったのは旅する間、忍者の格好で通しているというところで、話をしていて、へぇ面白い人もいるもんだなと感心した。

残念ながらそのとき忍者服はマドリッドに取り残されたバッグの中だったので普通の格好していた。(さすがに忍者の格好で飛行機に乗ることは無いらしい。空港という場所は冗談が通じない場所なので賢明な選択だとおもう。)

情報交換的に彼女の旅のエピソードを聞いたり、自分のイタリアに住んでの感想や体験談をしてりしているうちに時間が経ってアルフレッドから、すぐ近まできているから出て来いとの電話があったので、腰を上げて、自分の名刺を渡してローマに来ることがあったら、ぜひ忍者になってうちのホステルにも寄ってくださいと挨拶してホステルを後にした。

さて、そのあと忙しい一週間が経ち、忘れかけていた昨日の午後。
レセプションのカルロ君が内線で忍者が来たよと。

すぐにピンと来てオフィスから出て下に行ってみると、赤い忍者服の小柄な女の子がいて、ちゃんと(プラスティックのおもちゃの)短刀まで差していた。

少し立ち話をするのに向かいのバールへコーヒーなどを飲みに行ったらなかなか注目浴びていた。

一時間弱の会話だっただろうか。

そのあと彼女は教えてあげた美味しいパニーノのお店に行くと行っていた。自分はまたオフィスに戻り仕事の続きを。

話していると奔放な性格でありながら礼儀正しく好感が持てる。探究心に満ちていてなるほどこういう旅の仕方もあるんだなぁと再び感心した次第。

目が活き活きとしていて素敵な旅をしてきたのがこちらにも判る。

ちょっとしたエネルギーをもらえた。

昨日はカメラを持っていなかったのが少し残念。

旅はあと三ヶ月続くのだそうだ。

Signorina Ninja, have a good & safe trip! wishing you good luck!