Chiezaru’s diary

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嫌な感じ


【 メトロ・ステーション 】- ローマ
Olympus PEN E-PM1 + Panasonic lumix 20mm f1.7
(アートフィルターをかけてリタッチしてあります。)

ここ数年、世界中がきな臭い方向に向かっている空気がずっとあったが、先日起こったリビアのアメリカの総領事館襲撃事件で大使ら4人が殺害されたのをネットのニュースで読んだあたりから、自分の中で世界の治安の状況が暗喩的にそして決定的にカチリと音を立てて方向転換したような気がしている。

直後にはイエメンでも反米テロがあり、日本では韓国、中国との領土問題。

中国では邦人が日本人であるというだけの理由で襲われるという事件がすでに多数。
韓国政府も扇動的な言葉を弄して日本人の神経をあえて逆撫でするような戦略。

「李大統領が9日のクリントン米国務長官との会談で『日本が極右主義に進んでいる。東北アジアの平和のため日本が極右的な態度を捨てなければならない』」云々。

日本が極右主義に進んでいる??

そこにある意図はこういう挑発的な言葉で日本人の怒りをあえて煽り、そこから出てくる感情的な反論を引っ張り出して、やっぱりそうだろうと、声高らかに世界に叫ぶ。そんなところだろう。やくざなやり方だ。(中国にいたってはそんなまどろっこしいことすらしないが。)リーダーたる者それがいかに危険なことなのか判っていないのだろうか。

そういうやり方で自国民のナショナリズムを高めよう(自分の支持率を上げよう)という算段なのだろうが、それはまさしく事態が戦争に流れ始める最初の小さな一歩に他ならないのではないか。

その流れの小さなうちに食い止めなければ、そのうちコントロールが効かなくなる奔流に変わる可能性があるのは歴史が実証済みなはずだ。

いつも思う。
人類は本当は平和なんて望んでいないのではないか。

憎しみが悲劇を呼び、更なる憎しみを育ててしまう。

その相乗連鎖を始まらせないこと。
どうしたら事前に食い止められるのか。

こういうときほど人類は想像力を働かせるべきなのだが。

嫌な感じがまとわりつく。