Chiezaru’s diary

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土曜日の映画


【 コンスタンティヌス帝の凱旋門 】- ローマ
Canon EOS 5D + Sigma EX 17-35mm f2.8-4 Aspherical HSM

(当初の目的ではもう少し引いて違う角度からコロッセオを背景に入れて撮るのつもりだったのだけれど、誰かのコンサートがあったらしく後ろにはステージがあり、やむなくプランBに変更。しかし、ローマ帝国時代の凱旋門をバックにしたステージというも、クールな発想だと思う。)

土曜日は午後になって体調が今ひとつ。
健康から風邪気味に変わるボーダーライン上にいるような感じがしたので、ランニングはやめておいた。
徒歩で帰宅。

晩に映画『昼下がり、ローマの恋』を。イタリア語のタイトルは『Manuale d'amore 3』。英語に訳すとManual of love 3。つまり日本語直訳は『愛のマニュアル3』(同タイトル3作目ということ。前二作は日本での公開があったのか不明)。
日本でも最近上映されている様子。

例によってあらすじは端折って他のサイトへ委託:
作品解説・紹介 - 『昼下がり、ローマの恋』
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD20501/story.html

3作の小編からなるオムニバス。世代の異なる三組の男女の恋愛にまつわる話。
男女の話なのだが、どの話も主人公は男の方。
一作目は20代後半から30代前半と思われる新米弁護士、二作目は売れっ子中年キャスター、そして最後は壮年から老年に入るアメリカ人歴史学教授。
それぞれの年代の恋愛の形の違いを巧く表していたと思う。
今っぽいなと思ったのは、どのストーリーも始まりは男が女に引っ掛けられるという構図。

それらはハッピーエンドになったりならなかったりするけれど、観察眼を感じる構成になっていた。

一作づつ見ていくと最初はイマイチ、二作目がうむ、見方によって面白いような、つまらないようなとなり、三作目は物語り、配役、どちらも見事。
やはりロバート・デ・ニーロがよい。
デ・ニーロのイタリア語がまた流暢なのだが、そこにアメリカンなアクセントが上手に乗ってきてリアリティがあるというか本当に存在しそうなキャラクターになっていた。卓越の演技。

天使、キューピッドの現人化、若いタクシードライヴァーの存在意義がいまひとつ飲み込めなかった。無理やり物語に挿入している感が否めず。もうすこし違和感のないように必然性を持って構成に溶け込ませることが出来なかったのか。
監督は『ナイト・オン・ザ・プラネット(night on the earth)』(1991年米、ジム・ジャームッシュ監督)を意識しているのかもしれない。