Chiezaru’s diary

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日曜日の映画、日常雑記


【 リフレクションの中の女性、ガラスの向こう側の男 】
Canon EOS 5D + Canon EF 70-200mm f/4 L USM

(映画のポスターのような写真になった。適度な大きさに切り出した方が絵になったけれど、本当にポスターのようになってしまうので撮って出し。)

マイルドな寒さだった今年の冬も、少しずつ本来の姿になり始めた。
週末からぐっと気温が下がった。

今朝からは今年はまだ出番の無かったマフラーも着用。

昨日の日曜日はリラックスしつつ家事も。
10時に起きて、朝ごはん代わりにチョコレートと紅茶でまったりしてから、ずっと観ようと思っていて果たせずにいた『女教皇ヨハンナ(Pope Joan)』(2009年公開、英語。監督はドイツ人、ゼーンケ・ヴォルトマン)を。

ローマ法王というのは歴代、男にしかなれない職種(?)だが紅一点、9世紀にヨハンナという女性の法王がいたという風説があり、そこから起こされたフィクション作品。ドナ・W.クロス著の原作『女教皇ヨハンナ』を映画化したもの。

女教皇ヨハンナについて(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%95%99%E7%9A%87%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8A

なかなか面白かった。けれど、作品中に演じられていたキャラクターで本当に法王まで上り詰めるだけの人物が描き挙げられていたかというとかなり疑問が残る。
作品的には75点くらいだろうか。

一度観る価値はある。
観終わると、リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『ジャンヌ・ダルク』や、アレハンドロ・アメナーバル監督、レイチェル・ワイズ主演の『アレクサンドリア(原題: Ágora)』(以前書いた日記)が比較対照として上がってくると思う。

この『女教皇ヨハンナ』はこの二作の(どちらかというと『アレクサンドリア』寄りの)中間的位置にある映画。

キリスト教的神を主題に扱い、男たちを従えるキャラクターを作り上げる上ではベッソンのやり方のほうにリアリズムを感じた。狂気的信仰。

逆に今年観た映画の中でとても印象に残っている秀作『アレクサンドリア』の中に描かれている理知なる女性像(とキリスト教の悪)はヨハンナに通じる。

あまねく智の前にあってこそ人間は平等だという主張を描き出そうとしたアメナーバルの物語は忘れがたい一作だ。

英語でジョアン、ドイツ語でヨハンナ、フランス語でジャンヌ、イタリア語でジョヴァンナ。ジャンヌ・ダルクとヨハンナ、図らずも同じ名前というのは面白いと思った。

映画の後は米が切れていたので近所の韓国食品店に行って、買い物。
非常食用の辛ラーメンと一緒に買って一度帰宅。荷物を置いて次はスーパーへ切れかけている食器洗剤やトイレットペーパーの補充ついでに水、食料品も。
殻付き冷凍ホタテが安売り(12個、5.6ユーロ。600円位)だったので買ってきて、オーヴンで焼いて晩御飯の一品にした。

買い物の後に家の掃除。いつもの通り掃除機それから床のモップ掛け、乾くのを待つ間にトイレをきれいに。

こういう日曜日は悪くない。

今日は仕事の後一度帰宅してからカメラと三脚をもってクリスマスのローマの写真を撮って回るつもり。
天気は大丈夫そうだけれど、えらく寒そう。