Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

幻のクリスマス・ツリーだった様子・・


【 ピエタ 】- ヴァチカン、サン・ピエトロ寺院内
Olympus PEN E-PL1 + Olympus Zuiko Digital ED 70-300mm f/4.0-5.6 with MMF-2 mount adapter

(若き日のミケランジェロの作品、彼の作品で唯一署名の入っているものだと聞いたことがある。見るとマリアのたすきの部分に名前が彫ってある。キリストの腕に浮き出ている血管まで表現しているのはすごい。)

今日、イタリアはカトリックキリスト教の「無原罪の御宿り」を祝う日なので休日。つまり聖母マリアが原罪(性行為?)無しにキリストをお腹に宿したのを記念する日。
ウィキペディアでは:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E5%8E%9F%E7%BD%AA%E3%81%AE%E5%BE%A1%E5%AE%BF%E3%82%8A

自分は仕事。今日の午後にはスペイン広場にローマ法王が来て、立っている柱の上のマリア像の持っているレリースを取り替える行事がある。スペイン広場近くは高級ブランドショップなども密集しているが、今日はとりわけ人が多いはずだ。柱も結構な高さではしご車を使うからそれなりに見ものなはずなわけだが、人ごみと列を作ることを忌み嫌っている自分としてこの目でそのセレモニーを見たことはない。

さて、一夜にして消滅してしまった白いクリスマスツリーはどうも完全撤去だった様子。

日本語のこんな記事も見つけた。
ローマの白いクリスマスツリー、一夜で「撤退」(写真つき)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2844489/8172927

ローマのアレマンド市長はなかなかのやり手だと認識しているが、プロジェクトの時点でチェックしなかったのだろうか。
コレだけのものの制作費、着工撤去費はそこそこするだろう。

昨日。撤去同日、夕方家帰るのに歩いていると警察に先導された大型トレーラーがエゾマツを積んでヴェネツィア広場方面に向かっているのを見た。なにもこんなに交通の多い時間帯に狭いローマの道を通らなくとも・・深夜にすればスムーズに行くのにと思ったがよっぽど緊急の指令だったのだろう。
今日の朝にはちゃんとオーソドックスなツリーがその場所に設置されていた。

でも去年のものよりちょっと小さい気もする。
これは後で写真を撮って検証するつもり。

しかし、国統一150周年仕様の記念すべきツリーを一夜で撤去、その後に大慌てで用意したものが例年以下となると、不景気とも相俟ってなんだかこのところのイタリアそのものを象徴しているようでイタい。