Chiezaru’s diary

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日曜日の映画


【 聖母マリアのキャンドルのために 】
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic lumix 20mm f1.7

昨日はリラックスしながらもなかなか充実した一日になった。
映画を二本観て、掃除機からモップがけとアパートの掃除、ソファーのカヴァーの洗濯、買い物、それから昼寝。

近所のスーパーに買い物に行ったらハイネケンが特売になっていて、500mlの缶が一本90セント(104円位)。思わず1ケース、24本入りを買ってしまった。

最初の映画は今期最新作「RED」。ロベルト・シュヴェンケ監督、ブルース・ウィリス主演のアクション、ハードボイルド作品。REDは頭文字をもじったものでRetired Extremely Dangerousの訳。
極度に危険な引退者。伝説的元特殊工作員。
話の筋はありがちのスパイモノだったがなかなか楽しめた。

二本目はDVD。フィンランドに実際に運営されている地下核廃棄物処理施設を舞台としたドキュメンタリー映画「Into Eternity」。監督出演マイケル・マドセン、2010年製作 。邦題は「100,000年後の安全」。

現在使用されている原発より出る核廃棄物が無毒化するまでには10万年かかる。
その廃棄物を何処に捨てるのか、というよりはどうやって安全に保管するのかというのがテーマ。地下500メートルまで掘り進みその岩盤層に一大核廃棄物処理場を作り少しづつ投棄しては埋め戻し、最終的には人から隔離したこの場所を永遠に眠らせてしまうプロジェクト。

作品の中に常に流れている主題はその現代の人間が作り出すモノが未来永劫本当に安全なのかという疑問。

様々な視点からそこにアプローチしてゆく。
細かく書くことは省くけれど、最終的に残った自分自身の感想は、現代人は消すことのできない火を手にしてしまった。それをコントロールできると傲慢の元に、とも言えなくはない。
10万年というタイムラインを考える上で作品中の登場人物の誰もが、長い時を経て現代の人類がそののまま残り続けているとは考えていないところが皮肉に思った。

これを観ていて人類は既にパンドラの蓋を開けてしまっているのだなと実感した。

どれだけ科学の実証に基づいていても最終的に誰にも何も分からない。
この施設が妨げられることなく10万年の時を過ごすことができるのを祈るしかない。結局祈る以外に何が出来るのだろうか、というのが一つの回答になってしまう。人類は本当に滅びるかもしれないと思ってしまう。

やらなくてはならないことに真剣にベストの方向を探り実践する人々の意思の力というものを見ることは出来た。

そういえば、この施設の作りには何処と無くカタコンベを思い起こさせるものがある。