Chiezaru’s diary

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読書近況


【 夕暮れ時 】
Olympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

備忘録的に。

村上春樹の「1Q84」のブック3を終えて、次に手に取ったのは「論語」の概要テキストのような本。
入門書的なつくりでどちらかというと雑学的編集。
アカデミックな内容ではないし、訳し方も今ひとつ納得の行かないものが多い。
が、鵜呑みにしなければ孔子とその周りの人々について知ることと、「論語」の大筋を捉えるための基礎知識を得られる。
これはこれでありだと思う。

この本に気分が乗らないときは愛読書の一冊「ギリシア・ローマ神話―付インド・北欧神話」(ブルフィンチ著、野上弥生子訳)を手にとり気の向いたページを開いてつまみ読みする。文体がとても読みやすく、ギリシャ神話だけではなくてインド、北欧神話の概要がおまけ的についていてとても気に入っている。

ギリシャ神話にはたくさんの登場人(神?)物が出てくるが、いずれもキャラクターがあっていい。
ただし幾度繰り返して読んでも名前をすぐ忘れてしまう。
不思議。
だから何度読んでも斬新だという話。
(健忘症?)

ギリシャ神話の神様ではアテナ(ローマ神話ではミネルヴァ)が一番気に入っている。
アテナには母がおらず主神ゼウス(ローマ神話ではジュピター)の頭から生まれたとされる。アテナは兜と甲冑を身に着けて頭から飛び出したのだと。
だからアテナの銅像や絵をみると必ず兜が頭の上に載っている。
面の部分が頭の上まで引き上げられた状態だから顔は兜に下に隠れてはいない。
美しい女神の一人として数えられ、知恵、芸術、工芸、戦略を司る。
戦争においては軍神アレス(ローマ神話ではマルス)とは異なり防御を主に戦う。

主神ゼウスの脳ミソから生まれたということは、知性の象徴。
その具現が男ではなく女神というところはギリシャ神話の大きな魅力だ。
キリスト教ではそうは行かない。

今度博物館を廻ってアテナの像の写真を撮り集めてアルバムにしてみようかな。