Chiezaru’s diary

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生き残るという気概


【 ピエタ 】ヴァチカン所蔵ミケランジェロ作
Olympus E-30 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

日本の震災、津波、原発問題。
今年世界で起きた暗いニュースの筆頭なるに違いない。

世界は不幸に溢れている。

ここ数年でチリ、中国四川、イタリアのラクイラ、世界のいたるところで地震がおき、去年はアイスランド、シチリアの火山。中東、アフリカ諸国では人間同士がいがみ合い殺しあっている。

立て続けに起こるアフリカの革命騒ぎで連日数え切れない避難民がイタリアに漂着する。国は数百人単位に分け収容しているが、ケアは後手後手に回る。
全く文化、肌の色の違う人々。手を差し伸べたイタリアに対する感謝の意すら持たず避難所から街中に逃走し犯罪に走る者も多い。

自然災害、人災。

世界のどこに行っても安心して安全だと言い切れる場所は今となってはないことを21世紀になって痛感する。

何不自由なく普通に生きていることが如何に繊細なバランスの上に成立しているのか。

あって当たり前という概念は今一人一人の人間が見直すべきであろう。
今こうして生きていること自体既に僥倖なのだ。

生き残る。

認識を変えられなければこの不幸を乗り越えるのは困難だと思えて仕方がない。

逆にそうすれば不遇のなかの小さな幸福に目が行くようになる。
小さな幸福は小さな希望を生み、希望は活力を生む。

そうして人々は頑張れるはずだ。