Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

シンジラレナイ・・


【 When in Rome 】- イタリア、ローマ
Olympus E-30 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

注文しなおしたオリンパスE-5。
一昨日キャンセルした去年の11月あたまに出した最初の発注。
あれから不毛の3ヶ月半が経った。

新しい店でのオーダー。きのうショップに手付金の残りを払いに行って納期の再確認をしたところ、「そう20日、三月の」との返事。
唖然として一瞬止まった。「三月・・?あと10日で来るんじゃなかった?」
「いや最初から電話では三月といったはずだ。二月じゃない。」

正直なところ電話で話したとき何月と言っていたのか覚えていない。
でも会話の中で「じゃ、あと10日くらいだ。」とこちらが返事をしたとき「Si(=Yes)」って言わなかったか??

それもだいたい3月20日くらいとちゃんと「くらい」がついている。

それじゃあメーカーが発売を開始してから5ヶ月弱経たないと製品が手に入らないということだ。オリンパスにうらみは無いがいくらE-5がいいカメラだとしてもそこまで需要が高い製品ではあるまい。

シンジラレナイ。(でもやっぱり最初から悪い予感はしていた)

さて、店の人は特に悪びれる風も無く、じゃあ他をあたってみてもらって構わない。お金はちゃんと返すからノー・プロブレム(ノン・チ・ソノ・プロブレミ)とのたまう。(当たり前だ。)

そもそもお宅のスタッフが特に卸の在庫確認もしないで、すぐ入るとほのめかすから(そう「ほのめかした」だけだ・・)わざわざ前の店でのオーダーをキャンセルしてこっちまで来たんだろう。(また腹が立って来た)

とはいえその場でぶつぶつ言っても始まらないので、OK来週中にはオーダーをキープするか他で買うか決める。キープするときは手付けの残金を持ってくる。といって店を出た。

さて。これでオプションは3つ。
オプション1.気長に待つ。

オプション2.ローマにもう一つショップがあってそこはオリンパス指定ではないけれど、評判は悪くない。サイトを見るとE-5は注文が済んで現在納品待ちとある。でもいつ納品があるか不明。値段は今予約した店より更に100ユーロ(11000円位)安い。

オプション3.ピサ(ピサの斜塔で有名なあの町)にあるショップがオンラインでその製品を売っている。現在在庫ありの状態。発注すれば1週間弱で手元に届くはず。でも今の店より100ユーロ高い。

オプション2と3の間には200ユーロ(22000円位)の差。

考慮することも3つ。
考慮1. 大前提。この国にいて何かしようとして、何か一つ絡みだすと大抵のことはすごくこんがらがる。いちどミソがつくと、物事はまずスムーズには行かなくなる。

考慮2. とはいえ、一通りゴタゴタが落ち着くと最終的には収まるところに収まる。
そして終わるときにはだいたいポジティヴな結果辿り着くことが多い。

考慮3. 1と2のどこが境目か見極めるのが難しい。

ということで憂慮も3つ。
憂慮1.オプション1の場合。納期が少し遅れることがあるかもしれないが一番リスクが低い。でもこれから間違いなく一ヶ月ちょっと待たなくてはいけない。何処かの店頭でひょんなことからモノを見つけても我慢しなくてはいけない。

憂慮2.オプション2の場合。指定ショップではないので納期が大幅に遅れる可能性がある。納品もやはりオフィシャルショップが優先だと思うから、モノが届くのが4月などになると多少安くても全く意味が無い。

憂慮3.オプション3の場合。何かの間違いで本当は無いのにオンラインでは在庫有りと表示されている可能性。それから配送中に何かのアクシデントで箱を落とされたり、届くものが店頭展示品の新古品だったりするんじゃないか、という疑惑が頭の隅にこびりついていること。(こういう予感はこの国では当たる)

さてどうするか。
週末をはさんで結論を出すつもり。

この国の人にはお金が無いというが、需要があるところに供給が無ければ、そりゃあ儲からんだろう。埋めていけばそれなりのビジネスになりそうな微需要の穴がこの国にはたくさんあるように思えてならない。イタリア人は気づかないのだろうか、それともただ単に怠惰なのだろうか。それとももっとちゃんとした哲学があってイタリアの伝統や文化を守るために唇をかんで我慢して手を出さないのだろうか(どうだか)。

おいイタリア人。仕事場にいるということと、仕事をしているということは違うんだぞ。
何も何処かの超勤勉な国の人みたいに120%で働けとは言わない。でも45%を60%に引き上げてもそれほどのストレスにはならないだろう。

などと怒って言ってみても、こんなのは笑い話のネタにしかならないのだろう。

ローマは一日にして成らず?
そりゃそうだ。

成るはずが無い。