オプション3.5と日曜日の日記
【 英国風おもちゃ 】
Olympus PEN E-PL1 + Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
前回の日記の続き。カメラ購入の件。
土曜日の夕方、ランニングをしながら考えていて結論にたどり着く。
この国に来てから14年。滞在許可証の更新やら切り替えやら、住民登録やら、なにやらかにやら面倒なことをやり遂げてきた。
よくよく考えてみれば、人任せにしておいて問題が解決したことがあっただろうか。
ひとつ、ふたつはあったかもしれない。でも何だったか思い出せない。
待っていてもまず何も起こらない。事は好転しない。
ふと目から鱗が落ちる感じ。
そう。ここでは自分で動かなければ何も解決しないのだった。
使えないシステムに人間が奉仕するような状態を甘んじから、この国には前に進めない。
そういうものにみんな参加してしまうからいい加減さが助長されるのだ。
システムは人の生活を便利にするために存在しなくてはならない。
なので「待つ」オプションは否決。
ランニングの後汗だくで(店の人は驚いたかもしれない)ショップに行ってオーダーをキャンセルしてきた。
イタリア人が憎めないのは、そういうときに(少なくともその場では)意外とちゃんと分かってくれることだ。手付金も気持ちよく返してくれた。
鉄は熱いうちに打つ。家に帰りネットで発注。
でも(前回の日記で書いた)オプション3の安い店ではなく、新たにEbayで見つけた店から。
ナポリにあるショップだが客の評価は99.8%と非常に高い。
2年+3年で合計5年の保証もついている。
おまけに着払いOK。
値段は今回キャンセルした店ととんとん。
なので結局落ち着いたところはオプション3.5。
今週中にもつくはずだが果たしてどういう結末になるか。
今回はあまり悪い予感はしていない。
さて、昨日の日曜日は彼女と一緒に友人のご夫婦宅に招かれてランチ。
イタリア人の旦那さんと日本人の奥さん。旦那さんは弁護士。
いつも凝ったおいしい料理を作ってくれる。
良いワインも数本。
4人で5本。さらに食後酒のグラッパ。
思い返してみればかなり飲んだ。
けれど質の良いものなので後に残らない。
楽しく食べ、飲み、話し、晩になり7時くらいにご辞退して帰宅。
彼女は結構まわっていたみたいで9時前には寝室に退散しまったので、去年公開の映画「127時間(原題: 127 Hours)」を鑑賞しに。あの「スラムドッグ・ミリオネア」、ダニー・ボイルの作品で登山家のアーロン・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』(Between a Rock and a Hard Place)が原作。
実話がもとになっている。
広大な無人のグラン・キャニオンの真っ只中、岩の裂け目に身体の一部をはさまれて、どうにか脱出するまでの127時間のドラマ。
自分だったらどうするだろう。
きっとあのまま野垂れ死んでいただろう。
「SAW」というサイコ・サスペンス・スリラーのシリーズがあるが、テイストが違うあれの実話版とも言えなくも無い。
結構考えされられたし、シーンによって観ていてるこちらの顔が引きつった。
ショッキングな作品だが一見の価値大いにあり。