Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

日曜日の映画


【 ローマ50's 】- 写真家ウィリアム・クライン展(William Klein )
Olympus E-30 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

先週の日曜はナポリに行ったので、この日曜は骨休め。
レイジーに過ごす。
朝10時過ぎに起床。

洗濯物を洗濯機に突っ込んでスイッチを入れ、紅茶を飲みながら朝食を取る。
その後はゆっくりと思いついたことをすることに。
そういえば最近まともに観ていなかったので結局映画鑑賞を。
1本目は公開されて間もない「ソーシャル・ネットワーク」。
成功者の光と影。
なるほど、どちらかというとドキュメント番組を見るような感覚。
テンポもあってなかなか面白かった。
随分前に「シナプス」というビル・ゲイツの半生を加工したようなしょうもない映画があったが、あれとは全然違う。
若きビリオネア、マーク・ザッカーバーグ氏の今後は見物だ。

そういえばまだ裁判が続いているペルージャで起こったアマンダ・ノックス事件(女子大生暴行殺害事件)やウィキリークスのジュリアン・アサンジ氏の半生の映画化など現在進行形の人や物事がエンターテイメントに採り上げられるケースが最近増えている。鉄は熱いうちに打てというか、それはそれで面白いと思うが現行裁判中の人物を取り上げて作品にしてしまうのはどうだろう。
あくまでもエンターテイメントつまり作り物、の影響で世論が間違った方向に進んでしまう可能性が出てくる。
テクノロジーの進歩による情報交換スピードの加速。
どんどん待つことを知らない社会へ。
結論を急ぎ、時の熟すことを待てないのならば、それはせせこましいだけで前に進んでいるようで、実際のところ後退を意味するのではないだろうか。
危惧が残る。

二本目はDVDで邦画1990年公開、「天と地と」。
感想を一言で言うと、ものすごく力の入った角川映画。
製作費は50億円というが観ているとふんだんに金を使っているのが判る。
ただ鑑賞中全体としては悪くないのが、どうも作品としてのまとまりに欠けるような印象を随所に受ける。
場面が突然飛んだり、前後のストーリーを考えるとあまり意味の無いシーンがあったり、その逆に端折るべきではない物語が入っていなかったり。
あと少し練れれば世界でうけるものになったかもしれない。

製作費50億円。当時の日本の勢いのようなものを感じた。
同じようなスケールの映画は多分もう日本からは出てこないだろうな。
上杉謙信は当時の榎木孝明には役としてちょっと重すぎたのではないだろうか。
今ひとつキャラクターの重厚感に欠ける。