Chiezaru’s diary

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日曜日の映画


【 たまご丼 】
Olympus E-5 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD

(昨日の昼ごはん。鶏肉がなかったのでたまご丼を作ってみた。玉ねぎとわかめの味噌汁と。)

昨日はヴィム・ヴェンダースの『パリ、テキサス』(1984年公開、西独、仏合作)。舞台はアメリカ、テキサス。
十数年前一度観たはずのこの作品の筋もほとんど覚えていなかったので、再度。

いつものように詳しくはウィキペディアに委託:

『パリ、テキサス』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E3%80%81%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%82%B9

舞台背景が似ているせいか近年の彼の作品『アメリカ、家族のいる風景(Don't Come Knocking)』にイメージが重なる。

いつものとおりスロースタートで、始まってしばらくは冗長感があって、観続けることに辛抱を強いられる。

が、ストーリーが流れ出すと後半はすっかり入り込んでしまう。

今回はナスターシャ・キンスキーの美しさに引っ張り込まれたというのが本当のところか。
子と夫を捨てた若い女の役。映る角度によって印象の変わる顔。大人びたり、子供っぽさが滲んでいたり、かと思うと艶があり、それらの要素がすべて混じったりと、役どころと彼女の実際の年齢がタイムリーに重なっていて登役の妙になるほどとうなずく。

釘付けにされてしまった。
美しさというのは純粋な効果だよなと思ってしまう。

物語の最後はいまひとつとりとめがなく理解しがたかったが、やはりヴェンダース作品。
観終えると、どんと腹に来るものがある。

そういえば村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』がアメリカで映画化されていて彼女の娘、ソーニャ・キンスキーがでているらしい。機会に恵まれず残念ながら原作を読んでいないのだけれど観てみたい一作だ。