Chiezaru’s diary

字を書くときはChiezaruで写真を撮るときはMeta_Monkey

時間のことなど


【 シスターも記念撮影 】- ヴァチカン、サン・ピエトロ広場。
Olympus E-30 + Olympus Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD


今日で1月が終わり。つまり一年の十二分の一が消化されたことになる。
これを一日の単位に当てはめれば24時間の十二分の一、2時間、真夜中から丑三つ時へかかろうとするあたりになったわけだ。

これを速いと感じるのか、遅いと思うのか、特に感想がないのかそれは人それぞれなのだが、自分の観点から見ると年明けからもうそんなに経ってしまったかという感じ。

歳をとるほどに時間の経ち方は速くなってゆくというのはもう言い古された表現で、最近ワンパターンにもそんな言葉を自分でさらに使い込んでいる。
時間に加速度が付いてゆくのは、自分の感受性の密度が疎になって来ていることの裏づけのようにも思える。子供のころ時間が経つのが長かった。今から思うと時間はきめ細かく濃密でそれが肌の上を流れていくのすら感じていたように思う。小学校に歩いていく道のりの長さ、床屋で髪を切ってもらっている時にじっとしていなくてはならなかったじれったさ。

育って身体が大きくなって、同じことを幾度と無く繰り返していくうちに大概のことには慣れてしまう。新鮮だったものが日常の一部になり、そこから特別な意味を持つ時間は消えてゆく。

(なんだか、後ろ向きなことを書いているような気がしてきた・・。)

けれど、それは必然であって悪いことではない。
人生は歳をとるほど愉しくなるものだと思っている。
なぜならば、吸収してきた多くの情報(経験とも言う)をひとつの体系の中でつなぎ合わせることで、他の誰のものでもない独自の新しいものを練り出すことが出来るようになるからだ。そこには新しい発見がある。

たぶん大切なのは時間の加速度をなめてかからずに、必要なときにちゃんと動くということなのだろう。

何事も面倒くさがってはいけない、と思った次第でこんなことを書いている。