Chiezaru’s diary

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グラヴァーさんの英語


【イングリッシュ・パブ 】- イギリス、ロンドン
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic Leica D Summilux 25mm f/1.4 with MMF-2 mount adapter

遅ればせながら去年の大河ドラマ「龍馬伝」を最近観ている。
昨日全48話中の半分を観終わった。

面白い。このドラマで一番気に入っているのは、各藩の人々の喋る方言。
すごく勉強して台詞を作って、注意深く話し方指導をしたのだろう。
話主がどこ出身の人なのかすぐ分かるし、聞いていてとても楽しい。

こだわりを感じる。

土地々々の文化、言語研究家が集められたに違いない。
言葉を操る役者達にも賛を贈りたい。

昨日観たエピソードにはイギリス商人トーマス・グラヴァーが出てきた。
この役者の日本語の流暢さにはびっくり。
もう少しわざとたどたどしくてもいいんじゃないかと思うくらいだ。
すごい。

なのに。

何ゆえあの英語なのか。
不勉強でグラヴァーがどこの人だか知らなかったわけだが、設定を気にせずにいてアメリカ人だとばかり思っていた。

が、

ストーリーを気をつけて追ってみるとグラヴァーはイギリス人。
・・全然アクセントが英国風に聞こえない。なんだかすごく、ツルリとしている。
うむ。と思う。

そんなわけでちょっとウィキペディアでグラヴァーのことを調べてみた。

トーマス・ブレーク・グラヴァー:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC

スコットランド人。イギリス人ではない。
もちろんグレートブリテン(連合)王国の人なので日本人は英国人と規定するがスコットランドはイギリスではない。

今日本で指すイギリスが実はイギリスでなく、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国、つまり、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国で構成される立憲君主制国家である事実、すなわちUK(ユナイテッド・キングダム:連合王国)であることはもう少し普通に知られていてもいいんじゃないかとときどき思う。
スコットランド人(スコティッシュ)にあなたはイギリス人(イングリッシュ)ですか(もしくはその逆)と尋ねるのはあまり礼儀にかなったことではない。
(無難にブリティッシュですかと言った方がよい。)

グラヴァーを演じた役者ティム・ウェラードについて調べてみたら、イギリス人となっている。てっきりアメリカ人だと思っていた・・・。
・・うむ。

ティム・ウェラード:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A0_%28%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%29

字幕もつくわけだし折角だから外国語の方言も凝って作ればよかったのに。
ティム・ウェラード氏も役作りでもう少し頑張って欲しかった。
仮に言葉が理解できなくなったとしてもへヴィーなスコティッシュ・アクセントだったらともっと雰囲気が出たのにと思ってしまう。

それでもうワンランク上の作品になっていたと思うのでちょっと残念。