Chiezaru’s diary

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日曜日の映画


【 ゆでたまご 】
Olympus PEN E-PL1 + Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD with MMF-2 mount adaptor
週に最低一本映画を観るというのが目標だが、これがなかなか難しい。
昨日は久しぶりに2時間超の長編を見た。
「トラ・トラ・トラ」
1970年公開、日米共同で制作。

1970年の映画はカラーなんだ。カラーTVはいつ頃から一般家庭に普及したのだろう。子供の頃うちのTVは白黒だったような気がするけれど・・などと内容と全く関係ないことをまず考えていた。

内容についてはそれほど思うところは無かったが、1970年。日本軍の真珠湾攻撃が1941年となっているからこの映画は事後29年後、今からだと40年前の公開になる。

40年前というとちょうど戦争の記憶が少しずつ遠のき始める矢先の時期だろう。
正直に言ってよくそんな時期に、この映画を作ったなというのが感想。
内容もアメリカ映画にありがちな強く正しいアメリカ、他の国はみんな野蛮で低脳だというステレオタイプから抜け出した、とても公平な視点に立って練られたもの。

表現の自由に殉ずる意思を持つ者たちの魂があってこそ完成した作品だとその事実に賛意を評したい。

コンピューターグラフィックが無かった時代にこれだけの量の航空機や戦艦、空母、潜水艦を映像化、そしてそれらが破壊されていく戦闘シーンは多少冗長とはいえ圧巻だった。
いったい幾ら使ったのだろう、ちゃんとペイしたのかななどと人事ながら心配になるくらいだった。

何年か前にベン・アフレックが出ていた「パールハーバー」というどうしようもないものがあったが、あれの10倍以上面白かったし内容があり映画的価値がある。

映画好きなら観ておくべき秀作。

ちなみに2本目、フェリーニの「8½」も観始めたけれど集中力が続かずはじめの10分で断念したのは内緒。