ノヴェッロ・ワイン
【 ノヴェッロ・ワインのある食卓 】
Olympus E-30 + Zuiko Digital 12-60mm f/2.8-4 ED SWD
フランスのヌーヴォーより先にイタリアのノヴェッロのワインが解禁になったらしい。ようは今年の葡萄で出来た新酒。
イタリアに来てからの数年は物珍しさにいろいろなブランドを試したが、だんだん買わなくなり今年はまぁ季節モノだからということで一本だけ購入。
ノヴェッロというワインは簡単に言えばお祭りワインで、今年もワインが出来ました。出来立てを飲んでお祝いしましょうというコンセプトのもとに売り出されているに違いない。
どのブランドのものも似た感じの味で手を打って喜ぶほど美味いものではない。
熟成させていないせいで、葡萄ジュースにアルコールを添加したような感じ。
甘ったるくべシャッとして舌の上で立体感もない。それぞれの味の要素がまったく結び合っていないら、ちぐはぐでまとまりがない印象を受ける。
時間が経つほどどんどん酸っぱくなるし、飲みすぎた日にはなかなかつらい翌日が待っている。
飲んでいるその時でも、2杯を超えるとこめかみのうらの辺りが痛いような神経に障る後味を感じることがある。
とはいえ、能書きをたらたらと、垂らしていると風流のわからない輩になってしまう。
お祭りとアルコールは切っても切り離せない関係。
今年の新酒。
飲めることを感謝しよう。