Chiezaru’s diary

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とある日曜日


【 本的存在感 】
Olympus PEN E-PL1 + Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm
昨日の日曜日はランチに招かれて、彼女と一緒に韓国人奥さんとフランス人の旦那さんの家に。彼女が韓国人の奥さんと友達なのが発端で、このご夫婦に会うのは二度目。最初はローマ郊外の海辺、八月に彼らの別荘だった。

奥さんはすごく料理が上手い。
昨日もデコレーションから味から完璧な上、使っている素材は全てどこで採れたかわかる有機のもの。

アレルギーなので残念ながら、えびのキッシュとえび入りチヂミは食べられなかったけれどすごく美味しそうだった。
前菜ではえび以外でイカの料理。柵に切ったイカで豆腐と一緒に細かく叩いた身を巻いてフライパンで焼いたもの。外の歯ごたえと内側のふわふわ感がマッチしていて7,8個食べてしまった。

それからポルチーニ茸のラザーニャ。でもパスタ生地の代わりにクレープが使ってある創作料理。これもまた深い味わいがあって、赤ワインとバッチリ会う。

メインはタラのオーブン焼き。
トマトと香草を載せて焼いただけのシンプルな味付け。素材の味のわかる素晴らしいものだった。

デザートの前にフランス製のチーズ。
かなり臭いがあったがこれにクミンをつけて食べると格別。
クミンは少し紫蘇の実のような風味があった。ある種のチーズと紫蘇は意外と合うかもしれない。

デザートは野生の木から採れた焼きリンゴ。
甘過ぎず、スッキリとした酸味。

これだけのコース料理がすっぽり胃袋に収まってしまう。
味だけではなく質も良いのがよく判る。

食後は4人で談笑。

旦那さんはもう80を超えているが、ヴァイタリティーのある人でフランス人らしいユーモアのセンスを持っている。
国連でずっと仕事をしてきて一年365日のうち280日は海外を飛び回ってきたのだとか。
国連のパスポートというのがあってそれで、廻るらしいのだが税関でのスタンプが収まりきらなくなったため、冊数が増え、見せてくれた彼の国連パスポートは7冊が重ねられて一冊になっていた。分厚いパスポート。いままで見た事もないし、そんなものがあることすら知らなかった。

先人に学び、有意義な一日だった。

なにより楽しかったことが第一だ。