Chiezaru’s diary

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徒然雑記とタイ、カンボジア紀行 - 11 (アンコール・トム)


【 アンコール・トム 】- シェムリアップ、カンボジア
Sony RX1R

(アンコール・トムは12世紀後半から13世紀初頭に建立されたというのでアンコール・ワットより少し新しい。顔の彫刻があちこちにあるのが特徴。検索すると観世音菩薩像とある。)

先日(ディレクターズ・カット版)『アクト・オブ・キリング』という映画を観た。
ジョシュア・オッペンハイマー 監督。2012年公開。日本では今年4月から劇場上映の封切があるらしい。

『アクト・オブ・キリング』
http://eiga.com/movie/79459/

いつものように内容には触れずに観了後の印象をひとこと。

ここまで印象に残る一本を見たのは久しぶりだった。
1960年代後半、インドネシアに実際に起こった大量虐殺ついてのドキュメンタリー。
共産主義者駆逐の旗印の下、人を殺していた加害者たちが当時を省みながら自分と自分が殺した人々解説しながら演じている。

おぞましすぎるほどおぞましい映画。

登場するかつての虐殺者たちには悪意や狂気よりはある種の無邪気さえ垣間見られる。
その人間が住む社会の常識、ステレオタイプに支配された頭、そして想像力の欠如の恐ろしさに戦慄を感じた。

現在に至って彼らはとくに咎を負うことなく、敬意すら持ってインドネシア社会に受け入れられている。

撮影が進むにしたがって、悪びれることなく淡々と時に嬉々として自己の歴史を語る主役格の男に現れる変化は興味深い。

映画史に残る大切な一作であると思う。

ところで、インドネシアのこの事件の約10年後、カンボジアではポル・ポト政権が原始共産主義回帰主義のイデオロギーのもと同胞の大量虐殺を行った。(映画では1984年、ローランド・ジョフィ監督『キリング・フィールド』が有名。)

拭えぬ違和感。それもかなり強いものを感じる。

以下、東南アジア旅行の写真を続けることに。
アンコール・トム↓(機材の記載のないものはSony RX1Rで。)

入り口↓

象↓

一頭は黒く塗られていた。なにか意味があるのだろうか。

お土産屋↓

遺跡の中へ。


Olympus PEN E-PM2 + Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4 ASPH


アンコール・トムの遺跡維持は日本が支援しているらしい。


民族衣装の人々が観光客に記念写真を撮らせているのだが、なんだかなんとかレンジャーみたい。(ボソ・・。)

犬↓

Olympus E-5 + Olympus Zuiko 50-200mm f/2.8-3.5 ED SWD
遺跡で犬を見るとポンペイの遺跡を思い出す。

アンコール・トムのあとやっと朝食。ローカル食堂で。
胃に優しい感じのおかゆ。↓

調味料↓

メニュー↓

安い。

アンコール・ワットで撮っている途中からモノクロモードを多用するようになった。遺跡には白黒がよく似合う。