Chiezaru’s diary

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近況雑記


【 スタンドライト 】
Olympus PEN E-PM1 + M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

備忘録的に最近見たドラマ、映画、読んだ本の箇条書きと一言感想。

ドラマ
『JIN-仁-』第二期「完結編」
クライマックスを迎える最終回までの伏線と重なり合うストーリーの作り上げ方が最高。最後まで見てああ面白かったと思えた佳作。

『ガリレオ』第1シーズン
晩御飯の後の一時を一杯やりながらリラックスするのにはよい感じ。

『ハゲタカ』
さすがNHKというか、シリアスなつくりで重厚感あり。引きこまれるストーリー展開。ただエリート銀行員から企業建て直しのスペシャリストになるにしては今ひとつ頼りない芝野健夫というキャラクターは説得力に欠けていたように思う。個人的には柴田恭兵がミスマッチな感じがした。一方大森南朋はいい。名前が読めずに思わず検索してしまった。「なお」と読むと知り、ふ〜んと思った。名前もいい。

映画
『踊る大捜査線 THE FINAL』(2012年邦画)
ネットの記事でこのあと本当に続編はもう出ないのかとやたらと引っ張っていたが完結編にしては拍子抜けだった。踊る大走査線はシリアスタッチなところのあるコメディーだと捉らえている。そのあたりのバランス感が良いところが面白さの秘訣なのかと察するがこの一本は均衡が崩れてしまって多少ダークな印象が残った。エンターテイメントとしてもいまひとつだたような。


フランツ・カフカ『変身』
今更という感もあるがKindleで無料でダウンロードできたので読んでみた。
一人の人間と取り囲む家族にしてみればこれ以上ない悲劇を淡々と描き続けて終わる。解釈に苦しみながらもすらすら読めてしまうのは不思議。さらにエンディングが絶望的ではないところがまた絶望的だったりもする。

こちらの記事をたまたまネット上で見つけてこの小説がやっと理解できた。
『ノーマライゼーション 障害者の福祉』2007年6月号 
佐々木正子「文学にみる障害者像」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n311/n311014.html

『変身』とは残酷な小説だということがわかる。

自分はカフカはこの『変身』しか読んでいないが、翻訳された作品を読んでいてさえも「知人によると、彼の印象について、『いつもガラスの向こうにいるように感じた』と述べている。」という一文に妙に納得してしまった。彼の文章の中にはそれがある。

今は通勤のメトロの中で漱石『坊ちゃん』を少しずつ進めている。

もう一枚↓

(UFOではありません。あたりまえ・・か。)