Chiezaru’s diary

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近況雑記


【 消火器 】- 京都、龍安寺にて
Olympus PEN E-PM2 + Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4 ASPH

(いい味を出していて、ある意味禅庭よりも印象に残ってしまった消火器・・。)

(特に今年の)三月のローマの天気はころころ変わる。
朝家を出るときは晴れていても、程なく俄かに曇り雨が。
それからいったん落ち着いたところで雲間から青空がのぞいて、もう大丈夫かななどと思っているとまた暗雲立ち込め雷雨やってきたりする。
どっと降ったらまた晴れる。
そのサイクルの繰り返しで、昨日などはおまけにかなり大粒の雹まで降った。

今日も同じようなパターンの一日なりそう。
今週のランニングは無理かも知れない。

備忘録的に最近のメモ。

先週は二度ランニングできた。一度目が一ヶ月以上ぶりだったこともあり、そのときは軽く4kmで終わらせて二日ほどおき再度。いつもの7.6kmに戻して完走。タイムにして43分ちょっととゆっくりとしたペースだったけれど、復帰二度目でこれをこなせたのには悪くない心持ち。

読書
村上春樹著『神の子どもたちはみな踊る』を読了。
『神の子どもたちはみな踊る』は村上氏らしい短編集で愉しく読めた。
読みながら、まずそんなことは起こらないとは承知しながらもこの人は本格ミステリー物も書いたら巧いだろうななどと思っていた。
この短編集のなかでは『かえるくん、東京を救う』が一番気に入った。
氏の作品群のなかでも『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が大好きな自分にとってはある意味順当なところかもしれない。
それにしても、読み手をして想像力を動員せしむことで、あるはずのない架空の話に、いやひょっとしたらと個人の内側ではリアリティーを持った現実として起こりうるのではと思わせてしまう文章力には感嘆するほか無い。

ちなみにいま通勤のポケットの中は同氏の『東京奇譚集』に変わっている。

映画
寝しなに二晩つづけて観ることができた。
一本目はニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン主演、監督バズ・ラーマン『オーストラリア』(2008年、豪、英)。
165分の長編映画でいわゆる大作という部類に入る一本だと思う。
ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマンとういと当代切っての美人とナイスガイの代名詞的配役なのに導入はコメディタッチで大方の期待をうまく裏切っていて、巧みに観客を掴んでから少しずつドラマ調に変わっていくやり方に感心した。最後まで飽きずに観たけれど、ちょっと作りすぎというか、途中、泣かせようという作り手の意図が見え見えで少し引いた。
残念ながらそれほどのまでの感動はもらえず。

昨晩は山田洋次監督、真田広之主演、ヒロイン宮沢りえ『たそがれ清兵衛』(2002年)を。
『オーストラリア』とは正反対の作品。幕末の動乱のなかにあった日本、それなりの資質を持ちながらも徹底したアンチヒーローに始終する男、清兵衛の一生に身近なリアリティーを感じることのできた佳作。
すごくいい映画だと思った。真田広之は好きな役者。