Chiezaru’s diary

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近況雑記


【 静かな海の風景 】
Olympus PEN E-PM1 + Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4 ASPH

11月の気温は上がったり下がったり安定しない。
昨日の午後は蒸し暑いくらいだった。
どうも体感的に冬という感じがしない。

今日はあまり時間が無いので最近読んだ本と映画を備忘録的に記録。

小説。
スコット・B. スミス著、近藤 純夫 訳『シンプル・プラン』。
扶桑社ミステリーからの出版だが、ミステリーという範疇とは少し違うような気もする。サスペンス・スリラーとも微秒にずれるよう感じもするが、その線の小説。
ごく普通の良識ある人間がひょんなことから常軌を逸してゆく物語。
誰にでも大罪を犯す人生の隙のようなものがあるのだというのを読者に感じさせつつ引き込んでゆく手法。前半はある程度リアリティがあるが、後半はちょっとやりすぎという感じでついてい行けなかった。
この作品は映画にもなっているらしい。

その次に手に取ったのは京極夏彦著『姑獲鳥の夏』。
今のところ三分の一ほど進んだこところだが、語り口と文体が肌に合うというのかすごく面白い。
通勤の行き帰りメトロではこれに没頭している。

映画を二本。
一本目。リュック・ベッソン監督『グラン・ブルー』ディレクターズ・カット版(1988年、伊仏)。観たのはこれで三度目だろうか。手放しに素晴らしい作品。今回この映画の良さが身にしみてわかった。今度感想を書いてみたい。

二本目。『グラン・ブルー』の翌日、だったのであまり濃いものには食指が向かず思いつきで、先日ナポリに行ったときアルフレッドの息子のチーロ君と娘のガイアちゃんが絶賛でお勧めだった『マダガスカル3』(2012年、仏米)を。(ローマとヴァチカンが出てくるシーンがあるというのに興味を引かれたわけだが)子供の薦めというのも聞いてみるものだと思った。痒いところに手の届くというか、これを作った人々の想像力には脱帽。非常に綿密で丁寧に作られたエンターテイメントでひたすら楽しい映画だった。